文学部 英語文化学科の清水利宏教授が、「Global Speakers Seminar – OSAKA」を開催しました。
2020/07/28
文学部 英語文化学科の英語スピーチ・プレゼンテーション研究室(清水利宏教授・学科長)が7月26日、大阪府高等学校英語教育研究会との共催により、「Global Speakers Seminar - OSAKA」をオンラインで開催しました。本学の「教育改善・改革プラン」のひとつとして昨年度に採択された同セミナー(Global Speakers Seminar: Japan Tour 2020-2030)は、高校生を対象とした第1部「英語スピーチセミナー」(90分)と、高校英語教員を対象とした第2部「英語スピーチ指導セミナー」(90分)で構成。全国47都道府県単位で実施する同セミナーに清水教授がボランティアで出講し、今年から11年をかけて日本の高校英語教育における本格的なスピーチ活動を支援する、前例のない高大連携・社会貢献事業です。
初回の開催地となった大阪府でのセミナーは、第1部・第2部にそれぞれ約20名の参加があり、清水教授の自宅スタジオからオンライン(遠隔双方向)で実施されました。高校生対象の第1部では、英語スピーチの心構えに始まり、発表技法の訓練や内容の検討方法など、グローバル・スピーカーに必要な基礎知識を実践的に指導。英語教員対象の第2部では、多くの教員が抱える指導上の課題を解決するための方策が明確に示されました。自然なジェスチャーに関する参加者からの質問に、清水教授は「悩むくらいならジェスチャーは要らない。自然に見せるには、指に力を入れず、動きは肩幅に収めて」と、実演を交えながら明快に答えました。
同セミナーを共催いただいた大阪府高等学校英語教育研究会 事務局長の森田琢也先生は、「生徒にスピーチをさせたいと思いながらも、現場の多くの教員は戸惑いながら、悩みながら指導をしています。本セミナーでは、人の記憶に残り感銘を与えられるスピーチと、そうではないスピーチとでは、何がどう違うのかという具体的な分析を通じて、英語スピーチのエッセンスを生徒も教員も学ぶことができました。参加された皆さんは、とても喜んでおられました」と話しています。
講演を終えた清水教授は、「スピーチの学習や指導には、いわゆる”正解”が有りそうで無かったり、無さそうなのに有ったりするところが難しさであり、また面白さでもあります。最新の研究成果とともに日本全国を巡回し、ひとりでも多くの高校生や先生方に英語スピーチの魅力を伝え、未来のグローバル・スピーカーを育てます」と意気込みを語ります。同セミナーに関する詳細や開催のお問い合わせは、Global Speakers Seminarの公式サイト をご覧ください。第1回(大阪府)の案内リーフレットはこちらからダウンロードできます。
英語文化学科のホームページのニュースでも、同セミナーが紹介されています。