博物館実習で学生たちが企画した館蔵資料展「ハイカラ女学生の冬籠り」が17日から附属総合ミュージアムで開催へ。
2024/12/10
English below.
附属総合ミュージアムで博物館学芸員課程を履修する学生たちが取り組む館蔵資料展が12月17日から始まるのを前に、学生たちが準備に追われています。
博物館学芸員課程は複数の学科で履修でき、必要単位をそろえれば卒業と同時に博物館学芸員の資格を取得できます。博物館概論や博物館展示論などを学んだうえで、学外の博物館と附属総合ミュージアムで博物館実習を行います。資料展は一連の学びの集大成として毎年、12月~1月に博物館実習の一環で行っています。今年は博物館実習を履修する21人のうち10人が資料展に取り組み、11人がプラネタリウム投影に取り組んでいます。
附属総合ミュージアムは近現代の生活文化資料約6万点を所蔵。中でも着物を中心とする「近代衣生活資料」9092点は国の登録有形民俗文化財となっています。資料展では履修生らがこれら豊富な資料の中から興味を持った資料を選び、テーマを決めて展示を行います。
今年度は「ハイカラ女学生の冬籠り」と題し、履修生のうち10人が取り組みました。大正~昭和初期の冬の家族の暮らしをテーマに設定。女学生を中心に両親、弟妹の冬の暮らしを一人ひとりにフォーカスすることにしました。木製こたつや湯たんぽ、カイロなど暖をとる生活用品から、女学生が外出時に着用する着物や巾着、女学生に人気の雑誌「宝塚」や当時の教科書などをピックアップ。父親をイメージしたコーナーではたばこや消防団の法被、男性用の「とんび」と呼ばれた毛皮付きコート、母親ならエプロンやお弁当箱、弟妹ならぬいぐるみなどを展示して、それぞれの家族が温かな家で過ごす様子が伝わるよう工夫します。
学生たちは丁寧に梱包された展示品を一つ一つ点検しながらショーケースに展示。広報用のはがきやチラシも作成し、来場を呼びかけています。日本語日本文学科3年の上田楓華さんは「令和の女子大生が憧れを持って選んだ大正時代の暮らしの資料です。展示の最後には、花嫁小物を展示して、女学生の夢見る心を表現します。来場された方に当時の家庭の温かさとともに現代を生きる私たちの感性を感じてもらえたら」と話しています。
館蔵資料展「ハイカラ女学生の冬籠り」は12月17日(火曜)~20日(金)午前10時~16時。入館無料。
「プラネタリウム投映」では、学生たちが企画からシナリオや資料の作成、投映までをグループに分かれて行っています。
今年度のプラネタリウム投映は12月23日(月)14時50分~16時20分、2025年1月20日(月)14時45分~16時20分に、学術研究交流館1階で行います。来場無料。
Students undertaking the museum curatorial course are preparing for the exhibition of museum collection materials that will open on December 17th.
The museum curatorial course is available all across departments, and students can obtain museum curator certification upon graduation if they complete the required credits. Students study Introduction to Museums and Museum Exhibitions, and then participate in practical museum training at both on off-campus museum and the affiliated museum of MWU. An exhibition of materials is held every year from December to January as part of the museum training, as the culmination of a series of studies. This year, 10 of the 21 students taking the museum training are working on the exhibition and 11 are working on the planetarium projection.
The museum has a collection of approximately 60,000 modern and contemporary lifestyle and cultural materials. Among them, 9,092 items of “modern clothing materials,” mainly kimonos, are registered as national tangible folk cultural properties. The museum's exhibition is held on a theme chosen by students who are interested in the materials from the museum's extensive collection.
This year, 10 of the students took part in the exhibition titled “Preparation for Winter Attire 1910s~1920s Edition”. The theme was set on family life in winter from the Taisho to the early Showa period.
The exhibition will be held from December 17th to the 20th, from 10:00 ~ 16:00. Admission is free.