「武庫川女子大学3総研キックオフ公開シンポジウム」が2月28日、公江記念館大講義室で開催されました。
2025/02/28
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「武庫川女子大学3総研キックオフ公開シンポジウム」が2月28日、公江記念館大講義室で開催されました。
武庫川女子大学では2024年4月、それまで13あった研究所、研究センターを再編し、教育総合研究所、健康科学総合研究所、女性活躍総合研究所の3つの総合研究所を開設しました。シンポジウムは新たな3総合研究所の本格始動を記念し、再編の意義を広く発信するため開催しました。
開会にあたり、瀬口和義学長は「本学は質の高い教育と高度な研究を両輪として今日まで発展してきた。研究所はその最前線として、健全な未来社会に貢献したい」と挨拶しました。
まず、それぞれの総合研究所の所長が「総合研究所に託された使命」と題し、講演しました。教育総合研究所の志水宏吉所長は「教育の不易の部分が揺らいでいる」と指摘し、学際的、実践的研究の必要性を強調。健康科学総合研究所の福尾惠介所長は、若い女性の痩せと低体重出生の増加がもたらす健康課題を指摘し、栄養や医療等の自然科学系だけでなく、福祉、経営等の人文科学系を融合した研究の構想を紹介しました。また、女性活躍総合研究所の髙橋享子所長はジェンダーギャップ指数で世界の下位にある日本の現状を改善するため、多様な活動を通して「無意識の偏見を乗り越える」視点を醸成することを表明しました。
このあと、3人の所長をパネリストに迎え、パネルディスカッション「来るべき私たちの世界のために総合研究所ができることは何か」を行いました。モデレーターを研究推進センターの松井徳光センター長が務め、指定討論として河合優年副学長(研究担当)が参加しました。
講演で語った課題についてさらに深堀りしつつ、3つの総合研究所の共通項や使命を探りました。福尾所長は若い女性のやせ願望について「いろんな世代の交流が課題改善のきっかけになる。高齢者の一言が食習慣を変えるきっかけになる場合もある」、髙橋所長は新入生対象にSOARの導入講義で女性を取り巻く課題を赤裸々に伝えていることを挙げ、「フレッシュな心によく浸透する」と、伝える意義を指摘しました。
「研究所として何ができるか」を問われ、福尾所長は「若い研究者を育てること。3つの総合研究所がつながることで異分野の人と出会う場ができる」、髙橋所長は「健康も教育も、一人ひとりが自分らしく生きるため、思い込みのない社会を作ろうというベースは同じ」と語りました。
志水所長は「学際性」と「実践性」をキーワードとして挙げ、「総合大学であり文理融合など様々な横のつながりが可能な素地が本学にはある。現場に出向き、いわゆる研究大学ではできない実践的な研究を展開したい」と熱意を込めました。
最後に河合副学長は「3総合研究所が果たすべき役割を再確認する決意表明の日になった。強い研究所をつくり、知見を教育に還元したい」と総括しました。
The "Mukogawa Women's University Three Comprehensive Research Institutes Kick-off Public Symposium" was held on February 28th at the Koe Memorial Lecture Hall.
Mukogawa Women's University marked the official launch of its three new comprehensive research institutes – the Research Institute for Education, focusing on education, Research Institute for Health Science, Research Institute for Women’s Career Advancement and Gender Equality Development for women's advancement – through a public symposium. The reorganization of 13 previous research entities aimed to consolidate efforts and amplify the university's contribution to societal progress. University leadership emphasized the vital role of these institutes in driving both advanced research and high-quality education, with a shared goal of fostering a sound future.
The symposium featured presentations from each institute's director, outlining their respective missions and research priorities. These included addressing shifts in educational paradigms, tackling pressing health concerns among young women, and challenging gender inequality through the cultivation of awareness against unconscious biases. A subsequent panel discussion explored the potential of these institutes to address contemporary challenges, highlighting the importance of interdisciplinary collaboration, practical field-based research, and the nurturing of emerging scholars. The event underscored the university's commitment to translating research insights into tangible educational benefits and societal improvements.