芦屋市の髙島崚輔市長が、経営学部の学生が提案した「着回しコーデ」に挑戦しました。
2025/06/03
2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにすることを掲げる芦屋市で、経営学部の学生たちが提案した「市長の着回しコーデ」が採用されています。市長の私服等を使って学生たちがシチュエーション別にコーディネート。モデルも市長自ら務めています。6月発行の芦屋市の広報誌「広報あしや」に写真で紹介されているほか、5月27日にはSNSでの発信を目指し、学生たちが動画を撮影しました。
カーボンニュートラルの実現には市民一人ひとりが環境問題を自分ごとと捉えることが欠かせません。そこで芦屋市では包括連携協定を結ぶ本学の経営学部に”学生目線での発信”を呼び掛けました。昨年9月から「カーボンニュートラルをかわいく発信する!」をテーマに、啓発方法について考えるプロジェクトをスタート。2月に行われた市長へのプレゼンテーションで「新しい服を次々買うのではなく、たんすに眠っている服を着回すこともカーボンニュートラルの推進につながる」と、学生たちが提案した「着回しコーデ」に市長が賛同し、実現しました。
SNS用動画で紹介するコーディネートは「夏」をテーマに、カフェ、スポーツ観戦、海、夜の銭湯、自然界隈の5つのシチュエーションをイメージ。市長の私物のジーパンに、Tシャツやポロシャツ、白や黒のシューズなどを組み合わせました。また、小道具として、サングラスやハンディファン、文庫本などを用意しました。
学生たちは市長のコメントも含め、60秒に収まるよう、入念に台本を検討。「スポーツ観戦で熱狂して腕を振り上げる」「銭湯帰りに汗をぬぐいながらアイスクリームを食べる」など、演技も考えました。
公務の合間を縫って撮影に駆け付けた髙島市長は、まず、オープニングトークでカーボンニュートラルの取り組みを紹介。「今ので伝わる?」などと学生に尋ねながら、モニターを確認していました。コーデ撮影では、次々に服を着替え、「コーヒーを飲んでから本を見る?」「ポシェットの掛け方はこれでいいの?」など、シーンごとに演技を確認し、カメラの前へ。オーバーアクション気味にアレンジを加えるなど、市長自身が積極的に取り組み、撮影はテンポよく終了。学生たちは素材を編集し、テロップ等も付けて動画の完成を目指します。
ディレクションを担当した2年の亀井優花さんは「若い人に興味を持ってもらえるようなコーディネートを考えました。市長の演技と発信力のおかげで、想定していた以上に迫力あるシーンが撮れました」、2年の藤村咲瑛さんは「芦屋市役所の方々が事前に服選びから協力してくれ、スムーズに進めることができました。市長は私服を着る機会が少ないと聞いていたので、着てほしい服をイメージしながらコーデを組みました」と話していました。