『臨床教育学の扉を開く -対人援助の現場と研究室をつなげるために』刊行
2026/07/29
武庫川女子大学大学院 臨床教育学研究科(臨床教育学分野)の教員が中心となり、書籍『臨床教育学の扉を開く -対人援助の現場と研究室をつなげるために』(ミネルヴァ書房)を刊行しました。
臨床教育学は教育学、心理学、福祉学を柱とする学際的な学問分野です。医療や看護で使われる「臨床」とは異なり、人と人との関わりで起こる様々な問題に応答する実践的な営みに重点を置き、広く「現場」をフィールドとします。本学の臨床教育学研究科は社会人大学院の先駆けとして、1994年に開設。小中高校の校長や教諭はもちろん、看護師や保健師、理学療法士など医療・療育関係者、保育士や社会福祉士など保育福祉関係者、そのほかには建築士、自衛隊員、経営者など、様々な経歴を持つ年齢も多様な人が学んでいます。
本書では、編著者である志水宏吉教授、安東由則教授、中井昭夫教授を中心に臨床教育学研究科の教員や元院生13人が執筆し、13通りの臨床教育学を展開しています。執筆者はそれぞれ自身の現場での経験と研究の往還について、自分史を語るようにつづります。読み進むうちに教育学、心理学、福祉学それぞれの学問の扉が開き、日々対人援助に携わる人や実践に関する学びをさらに追究したい人を研究室へといざないます。
「第Ⅰ部 教育学の扉」では、小学校での授業研究、子どもの基礎学力をエンパワメントする学校の実例にみる教育の可能性、病院の看護師が看護師教育に生かそうと挑む研究の軌跡等が描かれます。「第Ⅱ部 心理学の扉」では、子どもの発達を人と環境の関係性からとらえ直したり、障害のある学生に対する教育支援の在り方を考えたりして、脳とこころのなぞに迫ります。「第Ⅲ部 福祉学の扉」では、キャビンアテンダントの経験を持つ筆者によるアクションリサーチ、自閉症児と家族療法に長年取り組んだ筆者が身に付けた、”人を動かす臨床のワザ”などが紹介されています。
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