合唱、音楽劇、研究発表ー。自然の恵みと大切さ、素晴らしさを伝える第4回「武庫川めぐり水コンサート」が開催されました。

　音楽学部の学生有志で構成する「武庫川社会音楽研究会」が11月23日、武庫川流域にある三田市立藍小学校と神戸市立有馬小学校の2校の児童約60人を本学甲子園会館に招き、「武庫川めぐり水コンサート」を開催しました。

　このコンサートは、音楽を通して武庫川を取り巻く自然を見直し、美しく保っていこうと開かれ、今年で4回目を迎えました。コンサートに先立って同研究会は、2小学校の児童とともに淡路島沖にある沼島(ぬしま)を訪問し、コンサートの合同練習会を行うなどし、交流を深めてきました。

　はじめに同研究会がテーマ曲「川」を演奏しました。次に各小学校の児童たちが、武庫川や武庫川の支流・有馬川の歴史や自然について調べたことを発表しました。続いて、同研究会がオリジナル音楽劇「ぼくらのふしぎな夏休み」を披露=写真右=。脚本から作詞・作曲まで手掛け、清流でしか生きることができない河童を主人公にした劇で、川の大切さを訴えました。

　フィナーレでは、2小学校の児童が作詞したオリジナル曲「武庫川の仲間たち」「みんな大好き有馬川」を本学音楽学部畑儀文教授の指揮のもと、児童と本学学生合わせて約80人が合唱しました=写真左=。川を守りたいという子どもたちの熱い思いが詰まった歌。明るく伸びやかな歌声が、保護者ら約90人の観客が聴く中、会場いっぱいに響き渡りました。歌い終わると大きな拍手が惜しみなく送られ、子どもたちも学生も満面の笑顔で応えていました。