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健康・スポーツ科学研究科、健康・スポーツ科学部開設記念シンポジウム「健康・スポーツ科学の未来」で講演やパネルディスカッションが行われました。

2010/12/05

 2011年4月に大学院「健康・スポーツ科学研究科」と大学「健康・スポーツ科学部」が開設されることを記念し、健康・スポーツ科学の未来を担う人材育成のあり方について考えるシンポジウムが12月5日午後、中央キャンパスのメディアホールで開催されました=写真左=。「健康・スポーツ科学の未来」をテーマに、中京大学学長の北川薫氏=写真中=の講演や本学教員らによるパネルディスカッションが行われ、学生や市民など約300人が熱心に耳を傾けました。

 糸魚川直祐学長は開会の挨拶で「本学の大学院は、健康・体力科学分野、スポーツトレーニング科学分野、リハビリテーション科学分野の3つの柱を持ち、研究・教育を推進します。この大学院の研究成果を学部につなげていこうと考えています。これからの皆さんの取り組みに期待しています」と新研究科・学部設置の意義を述べました。

 北川中京大学長は基調講演「健康、運動、スポーツでの勘違い」で、普段から取り組んでいる自分のスポーツやトレーニングについて紹介しながら、「“健康”は“平和”と同様に漠然としており、具体的な目標はないのではないか」「今日の健康感には向上心の観念が欠如しており、“箱庭的”“受身的”な健康を求めているようだ。しかし、ジョギングを始めた人が、いずれはホノルルマラソンに出てみたくなるように、人は本来、向上心を持っている。運動やスポーツが、薬の代わりにとどまることはないと考えている」と話しました。

 続いて、「健康・スポーツ科学のリーダー養成」というテーマで、5人の教員が発表し、永田隆子・本学教授と林義孝・本学教授がコーディネーターになってパネルディスカッションが行われました=写真右=。

 渡邊完児・本学教授は「研究者養成」をテーマに本学大学院で養成する人材について紹介しました。神戸学院大学の松尾善美・総合リハビリテーション学部准教授は「理学療法士のキャリアアップとリーダー養成」として保健医療職である理学療法士への大学院教育は重要な役割を持つことを強調。田中新治郎・本学教授は「教員養成」について、学校体育を取り巻く状況が変わる中で必要となってくる体育教師の能力について、自分の活動分野を限定せず複数の領域を渡り歩く必要性を説明。田嶋恭江・本学准教授は「アスリート養成」として、「学部で身に付けた基礎力を大学院でさらに深め、科学的アプローチで課題に取り組める、自立したアスリートを輩出したい」と話し、小柳好生・本学講師は「アスレティックトレーナー養成」について、「学部で教員免許状を取得し、大学院で専修免許を、そしてアスレティックトレーナー認定試験にチャレンジする。そういう人材作りのきっかけを大学院は持っている」と語りました。

 基調講演、シンポジウムの後には、それぞれ質疑応答の時間が設けられ、意見交換が行われました。

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