甲子園会館のライトアップ。今年は卒業生のジャズ歌手によるコンサートも開催。丸山ゼミの学生が撮影・編集した動画ニュースを公開しました。
2010/12/07
上甲子園キャンパスの「武庫川女子大学甲子園会館」(国登録有形文化財)のライトアップイベントが12月4・5両日に開催されました。本学は環境宣言をし、全学をあげて地球環境の保全に取り組んでいますが、今年は学内の食堂から出た使用済みの天ぷら油を精製して作ったバイオ燃料で発電機を動かし、ライトアップの電力の一部にしました。会館正面の2本のジャンボクリスマスツリーは、25日まで毎日午後5時から同10時にかけてライトアップされます。
今年で5回目を迎えるこのライトアップは師走の風物詩としてすっかり定着。4、5両日ともキャンパス内ではコンサートや講演会などさまざまな催しが行われ、2日間で約3000人が来場しました。庭園の照明は建築学科1、2年生の学生が中心になってデザイン。来場者は記念写真を撮るなどして、光の世界を楽しんでいました。
ライトアップの様子を紹介する「動画ニュース」を、情報メディア学科丸山健夫教授のゼミ生6人が制作しました。伊藤由美さん、小笠原愛さん、松村有里子さん、和田涼子さんが撮影した2時間の映像を原瑠美子さん、細川真琴さんが7時間かけて編集、2分11秒の作品に仕上げました。この作品は12月7日、本ホームページの動画ニュースコーナーに掲載しました。
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4日は、点灯に先立ち、糸魚川直祐・学長が「この甲子園会館は宝石のような輝かしい存在です」とあいさつ。同5時25分、キャンパスの照明が消され、一帯が暗闇に包まれる中で、大河原量・学院長や野田茜・学友会総務委員長らが点灯スイッチを押すと、甲子園会館が約200基の照明で鮮やかに浮かび上がり=写真中=、会館正面にある高さ約20メートルのジャンボクリスマスツリーは金色のイルミネーションに包まれました=写真右=。正面広場には学生が手作りした行灯200基も灯り、幻想的な雰囲気に包まれ、大歓声が起こりました。点灯式の後、会館前の広場では附属高校コーラス部や大学ジャズ同好会などが「ホワイトクリスマス」などのクリスマスソングを演奏し、盛り上げました。
今年は、環境保全活動の一環として、学内の食堂から出た使用済みの天ぷら油を精製して作ったバイオ燃料で発電機を動かし、会館西側通路一帯はエコ電力でライトアップされました。株式会社レボインターナショナルの協力で行われ、会場ではバイオ燃料のパネル展示も行われました。
5日はライトアップに先立ち午後4時から、阪神電気鉄道が本学と協力してジャズコンサート「阪神サウンドコレクション」を会館西ホールで開催しました。このコンサートには、大学文学部OGで関西を代表するジャズ歌手・清水ひろみさん=写真左の中央=がボーカルで出演。清水さんは冒頭で「母校に戻って来ることができて、本当にうれしいです」とあいさつ。伸びやかな歌声で「ペーパームーン」などを約1時間にわたって披露、満員200人の観客を魅了しました。
※この甲子園会館ライトアップは、12月5日付け神戸新聞朝刊地域ニュース面に「旧甲子園ホテル 集いの灯 武庫川女子大生ら合唱など披露」、翌6日付け神戸新聞朝刊地域ニュース面に「名建築に響くジャズ 甲子園会館でコンサート」、同日読売新聞朝刊地域面に「荘厳建築に軽快ジャズ 武庫川女大・甲子園会館200人酔う」という見出しの記事で紹介されました。