高齢者栄養科学研究センター主催の公開シンポジウム「高齢者が食で笑顔を取り戻すために」が開催されました。
2011/02/19
武庫川女子大学高齢者栄養科学研究センター主催の公開シンポジウム「高齢者が食で笑顔を取り戻すために」が2月19日、中央キャンパスのマルチメディア館・メディアホールで開催され、地域の方や、本学の教員・学生など約250人が参加しました=写真左=。
第1部では、福尾恵介・同センター長のあいさつに続いて、シンポジウムが行われました。鞍田三貴・食物栄養学科講師が『地域連携「武庫川栄養サポートステーション」の紹介』と題して講演を行い、「病気を治すための極端な食事制限により、低栄養に陥る高齢者がいます。そのため、武庫川栄養サポートステーションでは、一人ひとりに最もふさわしい栄養管理を指導し、チェックしています」「今後は、自宅通院でがん治療をされている患者の方や、さまざまな疾病による不安を抱えた方々に対応できる人材育成を目指します」と語りました。また、大阪大学大学院の里直行・准教授による教育講演「脳機能と認知症を知る」が行われました。
午後の第2部では、学生の司会・進行の下、社会福祉協議会小松分区の「音楽のつどい」に参加した高齢者18人が、参加学生9人とタンバリンを叩きながら「365歩のマーチ」「ユー・アー・マイ・サンシャイン」を合唱しました=写真中=。また、会場の参加者と一緒にに、「翼をください」と「ふるさと」を歌いました=写真右=。
そのほか、大阪大学大学院の佐藤眞一・教授による特別講演『「大衆長寿時代の老いの生き方」-「第二の人生」から「新たな出発(たびだち)」へ』や、社会福祉協議会鳴尾北分区のひまわりエコーズによるフィットネスダンスの演技が行われました。
最後に福尾恵介・同センター長が「センターの5年間の地域活動の振り返りと今後の展望」と題して活動報告を行い、「この5年間の地域活動で、地域高齢者支援活動の基盤ができたのは大きな成果でした。さまざまな支援体制をつくるにあたり、今後も学生と高齢者の方々との世代間交流を生かしていきたいと思います。また、将来の地域医療・福祉を支える人材の育成、科学的な根拠を蓄積した研究成果としての情報の発信、地域の高齢者の方の介護予防に取り組んでいき、鳴尾地区を中心とした地域の活性化に努めます」と今後の抱負を語りました。