「日本をよく知って、素敵な女性になってください」。現代俳句協会会長でOGの宇多喜代子さんが、特別学期で特別講座「日常のことば」を開講しました。
2011/02/18
現代俳句協会会長でOGの宇多喜代子さんが2月18日午後、中央キャンパスでの特別学期で特別講座「日常のことば・季節と暮らし」を開講しました=写真=。
※この講座は、本学同窓会の鳴松会の提供で開かれました。
宇多さんは「皆さんに素敵な女性になっていただくために、お話します。以前は就職の際は語学ができればよかったが、今はそれだけでは駄目です。自分の考えを語学で話せるようにならなければなりません。そのためにはまず、日本をよく知ることが必要です」と前置き。「日本には四季が明確にあります。その四季を基本に、衣食住が形成されてきました」と四季が日本の大きな特徴であることを強調しました。
続いて、立春、雨水など二十四節気の言葉を解説しました。「日本には季節に関する言葉は2万もあります」と話すと、学生らは驚いた様子。天文や動物、植物、生活などに関わる言葉を次々と説明し、「皆さんは、何もしないでも、とても綺麗です。(日本のこと、日本の言葉をよく知り)堂々としていてください」と学生に語り掛けました。
宇多さんは武庫川学院女子短期大学家政科(現・短期大学部食生活学科)を卒業。1982年に第29回「現代俳句協会賞」を、2001年に第35回「蛇笏賞」を、2002年に紫綬褒章をそれぞれ受章。俳誌「草樹」会員代表も務め、俳句の研究・普及、評論、随筆などで幅広く活動されています。