大学院教育学専攻主催のセミナーが行われ、ロンドン大学のロイ・ロウ教授が、「赤十字」の起源や活動について講演しました。
2011/04/19
大学院文学研究科教育学専攻が主催するセミナー「『赤十字』における国際的捜索・メッセージサービス」が4月19日午後、中央キャンパスで開かれ=写真左=学生約20人が参加しました。赤十字活動に取り組んでいるロンドン大学のロイ・ロウ教授=写真右が英語で講演し、大学院生の横井利佳子さんが通訳をしました。
ロウ教授は「私は、赤十字社においてボランティアとして働く1人ですが、3年前から西部における中部地方の事務所で、国際的捜索とメッセージサービス(International Tracing and Message Service=ITMS)に従事しています」と自己紹介。東日本大震災で、「赤十字」の活動への関心が高まっている中、自身の体験も交えながら、赤十字社の起源や活動について説明しました。学生たちは熱心に聞いていました。パラグラフごとに質問を受け付け、英語でのやり取りも行われました。
※ ITMS=戦争、災害などでバラバラになった家族を再開させたり、連絡が取れるようにしたりすること。
講演の最後にロウ教授は「日本は今、大災害受け、想像を絶する環境にありますが、前に進むために望みを与え、強さを見つけ出すことが大切です。とても小さな方法、かつ小さな規模ではありますが、これが私たち赤十字ITMSが試みていることです」と語り掛けました。
セミナーで使用された教授のレジュメは、大学院生の横井利佳子さんと丹後昌子さんが翻訳しました。