通学途中の学生3人が、勇気と機転で痴漢を捕まえました! 「武庫女の学生さんはすごい!」と甲子園署から感謝状。
2011/06/21
通学途中の電車内で痴漢を捕まえた学生に、6月17日、甲子園警察署から感謝状が贈られました。被害者も本学の学生で、とっさに携帯電話の画面に助けを求める文章を打ち込んで、周りの人に見せました。被害に遭った学生の機転と周囲にいた学生の勇気に、同署は「泣き寝入りしたり、見て見ないふりをしたりする人が多いのに、武庫女の学生さんはすごい!」と話しています。
※このニュースは、産経新聞6月21日付朝刊の阪神面の「痴漢捕まえ感謝状 甲子園署 女子大生2人が連携プレー」の見出しの記事で紹介されました。
5月31日午前8時半ごろ、阪神今津駅と鳴尾駅の間を走行中の電車内で、本学3年生の学生が被害に遭いました。学生はとっさに携帯電話に「痴漢の被害に遭っています。目撃者になってください」と打ち込み、画面を周囲に向けてかざし、そばにいた健康・スポーツ科学科1年の学生2人が気づきました。電車が鳴尾駅に停車したところ、被害に遭った学生は「痴漢をしましたね」と容疑者の男の手をつかみましたが、男は抵抗。これを見た2人の学生も一緒に男をつかみ、ホームに引きずり出し、大声で駅員を呼ぶとともに、携帯電話で110番通報、まもなく駆けつけた甲子園署員が男を迷惑防止条例違反で現行犯逮捕しました。
体力に自信の学生2人が活躍
甲子園署から感謝状を贈られた二人の学生のうち一人は高校時代は七種競技の選手で今はサッカーの選手、もう一人はソフトテニスの選手。二人とも体力には自信があり、「逃がしたらいけないという思いが強く、怖いとは感じませんでした」と話していますが、後になって二人で「男が刃物でも持っていたら、危なかったかもしれないね」と話し合ったそうです。
武庫女の学生は頼りになります
被害に遭った学生は「以前にも痴漢の被害に遭ったことがあるので、『許せない』という気持ちでした。痴漢は『やっていない』と言い張り、水掛け論になることが多いので、他の人に目撃してもらおうと思い、携帯電話で周囲にいた学生に助けを求めました。武庫女の学生は頼りになる、と思いました」と話しています。
無理はしないで、まずは警察や周囲の人に助けを求めて!
甲子園署の生活安全課は「武庫女の学生さんの機転と勇気はすごいと思います」と学生の行動を絶賛。そして「痴漢は逃げようとして、凶器を振り回したり、殴りかかったりすることもあるので、無理に捕まえようとすると、危険な目に遭うこともあります。痴漢の被害に遭ったり、目撃したりしたら、決して無理はしないで、痴漢の顔形や服装などをしっかり見て、まずは第一に警察や周囲の人に知らせるよう心掛けてください」と呼びかけています。