ドイツでバレエダンサーとして活躍する卒業生の浜野友里さんが、現地で東日本大震災の復興を支援するチャリティーコンサートを企画し、出演しました。
2011/07/20
短期大学部健康・スポーツ科学科卒業生で、ドイツ・ノルトハウゼンの「シアター・ノルトハウゼン」バレエ団でバレエダンサーとして活躍する浜野友里さん(25歳)=写真右と中=が4月2日、東日本大震災の復興を支援するために現地で開かれたチャリティーコンサートに出演し、古典作品「シルヴィア」の主役を踊り=写真中=観客から大きな拍手を浴びました。コンサートは、浜野さんら日本人のダンサーらが提案して実現。地元紙「ノルドホイザー・アルゲマイネ」(4月4日付)で大きく報じられ、浜野さんはカラー写真とともに『可愛らしい日本女性は素晴らしかった』と絶賛されました=写真左の左上から2枚目の写真が浜野さん=。
チャリティコンサートは浜野さんら日本人団員の働きかけで実現
今年3月に発生した東日本大震災はドイツでも大きく報道されました。浜野さんは、他の日本人団員らと一緒にバレエ団にチャリティーコンサートを開催するよう提案し、責任者は浜野さんらの熱意に打たれて快諾。会場の都合で、準備期間は2週間しかなかったことから、浜野さんは観客が集まるかどうか不安でしたが、街中のお店などにチラシを置いて回るなどし、当日は客席は超満員の450人で埋まりました。当日に観客から寄せられた義援金は、ドイツの赤十字社を通じて被災地に送られました。
観客へのお礼は、浜野さんが折った千羽鶴
浜野さんは千羽鶴を折り、観客全員に感謝の気持ちを込めて贈りました。この話も地元紙で取り上げられ、『日本では、千羽鶴を折ると願いがかなうといわれ、広島に原爆が投下されてから、千羽鶴は平和のシンボルになっている』と紹介されました。
浜野さんは大阪府出身。5歳の頃からバレエを始め、本学在学中もバレエスタジオに所属し、「全国バレエコンクールIn Nagoya」シニア部門で第2位になるなど活躍していました。2006年3月に本学を卒業後、バレエのインストラクターをしていましたが、日本では活躍の場がないことから、2010年2月に現在所属する劇団のオーディションを受けて合格。現在は同劇団のバレエダンサー13人の1人として舞台に立っています。
「あきらめないで」と後輩へメッセージ
浜野さんは、後輩の在校生に向けて「まず、自分のことをよく知り、自分のやりたいことは何かをよく考えてください。やりたいことが決まれば、あきらめないで。そして、どうすれば、やりたいことが実現するか、自分で情報を集め、行動に移してください」というメッセージを送っています。