日本語日本文学科、日本語文化学科のアメリカ分校留学プログラムが本年度からスタートしました。市内のSFCC大学でも本学大学院生が日本語教育実習に臨んでいます。
2012/03/02
文学部日本語日本文学科と短期大学部日本語文化学科の本学アメリカ分校への留学プログラムが今年度からスタートしました。両学科の学生24人が参加し、2月18日から3月10日までの3週間、米国ワシントン州スポケーン市にあるアメリカ分校・MFWIを拠点に学んでいます。毎日午前中は、現地の学校を訪問して日本語教育現場を体験し、午後はMFWIで英語研修を受ける、学科独自の留学プログラムです。語学を教える側と学ぶ側の両方の立場が体験できる内容です。
また、2月5日~3月16日までの約6週間、同市内にあるSFCC大学(スポケーン・フォールズ・コミュニティーカレッジ)で、大学院文学研究科日本語日本文学専攻修士課程2年の田中三恵さん(日本語教育学専攻)が日本語教育実習を行っています。
学生とともに現地に滞在している上田和子・日本語日本文学科教授から以下の写真とリポートが届きました。今後も桝形MFWI副学長のブログに情報が掲載される予定ですので、ぜひご覧ください。
日文学科学生24人が、新たな挑戦をはじめています。(上田和子教授のリポート。2月24日)
2月18日~3月10日の3週間にわたって、本学アメリカ分校で日文学科学生24人(大学日本語日本文学科1年4人、同2年19人、短大日本語文化学科1年1人)による「海外文化体験演習」が行われています。この研修では、午前中はアメリカの日本語教育や第二言語としての英語教育の現場を訪問し、午後は英語研修を通じてアメリカの教育事情や文化について学んでいます。
22日から始まった学校訪問では、中学生・高校生から、日本の文化やことばについて多くの質問を受けました=写真右=。また、日文生も慣れないですが、英語でインタビューなどに挑戦しています=写真中=。訪問先は、小学校、中学校、高校のほかに、大学、特別支援教育校、コミュニティースクールなども含まれています。
日本語教育学専攻の学生だけでなく、すべての参加者が、外国語・第二言語教育現場を体験し、外国語によるコミュニケーションを理解するだけでなく、さらに日本語日本文化への視点を深めるよう期待されています。
スポケーン市内では大学院生の日本語教育実習も行われています(上田和子教授のリポート。3月2日)
2月5日~3月16日までの約6週間にわたって、アメリカ・ワシントン州スポケーン市にあるSFCC大学(スポケーン・フォールズ・コミュニティーカレッジ)で、大学院文学研究科日本語日本文学専攻修士課程2年の田中三恵さん(日本語教育学専攻)が日本語教育実習を行っています。この実習は、国際交流基金「海外日本語教育インターン派遣プログラム」の助成金を受けて行うもので、田中さんは渡航費、教育実習費、宿泊費などの奨学金を得て実習に臨んでいます。
SFCC大学は、10代から定年退職した年齢の方まで幅広い市民に対して開かれた学生で、田中さんの担当する授業にも多彩な背景の学習者が集っています。3月1日は、現在、本学アメリカ分校で英語研修を受けている日文学科学生12人が田中さんの研究授業を参観し、日本語会話練習のお手伝いをしました。
日本語教育学系の海外育実習は、例年韓国の韓南大学で行われていますが、アメリカで、しかも長期間にわたって行われるのは今回が初めてです。また大学院生の海外派遣もこれまで例がありません。田中さんは実習期間中、SFCC大学ハフ先生のご指導のもとで授業やチュートリアル担当をするかたわら=写真左の右側から田中さん、ハフ先生=、スポケーン市内の多くの教育機関を訪問し、アメリカの日本語教育に対する理解を深め広めています。