地域高齢者の健康増進について考える公開シンポジウムが3月10日に行われました。
2007/03/10
高齢者栄養科学研究センター主催の公開シンポジウムが3月10日の9:30~16:40、中央キャンパス・メディアホールで開かれました。
シンポジウムは、地域高齢者の健康増進をテーマとして開催。基調講演、特別講演と2つのシンポジウム(下記)が行われ、地元のボランティアの方など約150人の参加者は、老化の仕組みや老年病予防、高齢者の生活習慣病、地域の高齢者支援の現状と課題、そしてこれから求められる高齢者の生きがい支援などについて、専門家や地域で活動する方々とともに考えました。
福尾センター長は、高齢者の方々が、これまで培ってきた知識や技術を生かし地域で活躍してほしい。また、学生が活動に参加することで高齢者との世代間の交流や、大学の役割として支援活動の評価、さらに人材の育成につなげたい。地域や自治体、医療機関などと連携し、高齢者栄養科学研究センターが地域の高齢者の健康増進と生きがい形成を支援する一助となれればと話し、シンポジウムを締めくくりました。
「武庫川女子大学高齢者栄養科学研究センター」は、2006年度に設立された研究センターです。総合大学である本学の特長を生かし、社会福祉機関、医療機関、企業などと連携し、地域の高齢者の栄養状態の改善や、音楽療法・運動療法などを取り入れ、健康の増進を図り、生きがいを高めてもらう支援システムの構築を目指しています。
【基調講演】
座長:福田満 (食物栄養学科教授)
「地域高齢者に対する世代間交流による新しい健康増進ネットワークの構築」
福尾恵介 (高齢者栄養科学研究センター長・食物栄養学科教授)
【シンポジウム1】「老化のしくみと食物からの老年病予防」
座長:蓬田健太郎 (食物栄養学科教授)
●「老化のしくみについて~幹細胞からみた老化~」
蓬田健太郎 (食物栄養学科教授)
●「老年病予防のための新しい機能性食品の開発」
松井徳光 (食物栄養学科教授)
【特別講演】
座長:福尾恵介 (高齢者栄養科学研究センター長・食物栄養学科教授)
「高齢者の生活習慣病を考える」
横野浩一 氏(神戸大学大学院医学系研究科老年内科学教授)
【シンポジウム2】地域高齢者の現状と健康増進ネットワーク
座長:内藤義彦 (食物栄養学科教授)
●「地域高齢者に接して~事例紹介~」
後藤方江 氏(西宮市社会福祉協議会 民生委員)
●「地域高齢者の現状と課題」
植村弘巳 氏(西宮市社会福祉協議会)
●「高齢者の食べることの支援ネットワーク」
谷野永和 (食物栄養学科講師)
●「地域高齢者の生きがい支援ネットワーク」
前田美也子(心理・社会福祉学科助教授)