心理・社会福祉学科の学生が発達臨床心理学研究所で、子どもの来訪者のために、紙粘土の月見団子やハロウィーン飾りを作りました。
2012/10/15
文学部心理・社会福祉学科と発達臨床心理学研究所が、総合心理科学館でコラボレーションし、同館を訪れる子どもたちのために、紙粘土の月見団子やハロウィーン飾りを作りました。以下は、心理・社会福祉学科長の茅野宏明教授から届いた活動リポートです。
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ハロウィーン飾り
10月31日は、ハロウィーンです。今回は、総合心理科学館でプレイセラピーや音楽療法を担当する助手の皆さんと博士後期課程の大院生がハロウィーンの飾り付けをしました=写真右=。来談に来る子どもたちに、さりげなく旬の行事を伝える試みです。街角で見るような派手さはありませんが、支援者からのノンバーバルコミュニケーションの試みです。果たして来談者はどう受け止めるのでしょうか。
ハロウィーンは、「カボチャとお化け」と思いがちです。でも、元々は「秋の収穫を祝い、悪魔をはらう」文化でした。アメリカにその文化が渡って、カボチャがキャラクターとして定着した説が有力です。「トリックorトリート」という前に、この時期に収穫された農作物や農家の方々に感謝してみてはいかがでしょう。今回は、日本の伝統文化をテーマにしなかったのですが、自然の恵みに感謝する気持ちに触れてみましょう。
紙粘土の月見団子
今年は9月30日に迎える十五夜(芋名月)をテーマに、紙粘土で団子をつくりました。十五夜なので、15個の団子を4セットつくりました。子どもたちが季節感を味わえるように、丁寧に丹精込めて作った団子は、総合心理科学館エントランスに飾られています=写真左=。十三夜は10月27日(栗名月)です。十五夜過ぎても飾られている理由はそのためです。
ところで、15個の団子をどうやって積み上げるのでしょうか? 諸説あるようですから、いろいろ試してください。積み上げかたにはいろいろあっても、お月見をしながら、自然に感謝する気持ちの方が大切です。
「日本の伝統文化を、プレイセラピーをする院生が継承し、子どもたちが心地良く感じるスペースが、総合心理科学館に根づいてくれることを切に願っています」と、発達臨床心理学研究所の杉村省吾所長=写真中の中央=は、院生たちの取り組みにエールを送っていました。