『女子大生のための就活ガイド本』を、情報メディア学科の松野ゼミ4年生14人が制作。企業や学生の本音に迫りました。
2013/02/21
情報メディア学科の松野精教授ゼミの4年生14人が、自分たちの就活体験や他の学生や企業のアンケート調査などをもとに、企業や学生の本音を綴った冊子『女子大生のための就活ガイド本』(A5判、48ページ)=写真左=を制作しました。後輩の学生の就活に参考にしてもらおうと5000部を印刷し、学内の学生食堂、キャリアセンターなどで配布を始めました。
※この話は、神戸新聞2月19日付朝刊の神戸地域面で「本音の就活体験一冊に 武庫川女子大生14人 後輩向けにガイド本作成『勇気持ち 前向きになって』」の見出しの記事になりました。また同日朝、FMラジオ「Kiss FM」でも紹介されました。
制作したのは、石井優さん、上林有里さん、牛塚彩子さん、大内麻衣さん、河内山由貴さん、木下衣智子さん、佐藤晴奈さん、佐藤公代さん、高橋里佳子さん、竹内智子さん、田中彩希さん、野老山有紀さん、前尚子さん、森美佳子さん(50音順)。
制作の経緯~企業や学生にアンケート、聞き取り調査も
就職難が続き、特に女子大にとっては厳しい状況と言われていることから、ゼミ生らは後輩の参考になる就活ガイド本を卒業制作として作ろうと企画。一昨年春から企業78社に採用活動の実相を聞くアンケート調査をし、うち6社からは聞き取り調査、さらに同学科の学生131人にも実際の就活の様子などについてアンケート調査し、『企業の本音』編と『学生のリアル就活』編にまとめました。
読みやすいように、すべて手書きのイラストやグラフを多用。最初のページで「初めての経験への不安もあるかもしれません。でも、大丈夫! ありのままの自分でベストを尽くせば、きっとご縁に巡り合えます」と呼び掛けています。
『学生のリアル就活』編~自分を見直す良い経験に
就活生の「自分を見直す良い経験になった」「面接で一発芸をしてすべった」「迷子になって遅刻した」などの体験、失敗談などを紹介。『就活あるある』のコーナーでは「面接官に『彼氏いるの?』などと聞かれ、遊ばれている気がする」「親が圧力をかけてくる」などと、『就活のごほうび』のコーナーでは「髪の毛を明るく染めた」「化粧を濃くした」「思いっきり飲んだ!食べた!遊んだ!」などと、就活生の本音を綴っています。この他、業界・企業研究やエントリーシート、履歴書にまつわる経験談も掲載しました。
『企業の本音』編~フェイスブックの本格活用はまだ少数
『企業も驚く仰天学生』として「面接中に泣く」「説明会に親がついてくる」事例などを紹介。フェイスブックに学生がコメントを書き込めば、6割以上の確率で企業の人が見ていることや、採用担当者の4割が応募学生のフェイスブックをチェックしていることなどをグラフで説明。人事担当者からの「なぜ働くのかということを考えておくことが大切」などとのアドバイスも特集しています。
制作した学生の話~前向きに取り組めば、何とかなる!
制作した学生たちは、次のように話しています。
「就活を始めるときは、不安にかられ、失敗もいろいろとしました。でも、自分なりに前向きに取り組めば、何とかなるというメッセージを後輩に送りたいと思い、制作しました」
「フェイスブックは就活に欠かせないと言われていますが、本格的に活用している企業はまだ少数派。これから増えていくと感じました」
「これまでに読んだ就活の本は、帰国子女が語学力を生かして就職したなどと、特別な体験、特技があって成功した人の話が多く、普通にアルバイトや部活をした私たちには参考にならないことが多かった。普通に大学生活を送った人の参考になるようにと考えて制作しました」
「気軽に読んで、就活の参考になれば、うれしいです」