健康科学の分野で活躍する卒業生を招いて、「健康科学連携教育フォーラム」が行われ、健康について学ぶ3学科の1年生が先輩の話に耳を傾けました。
2013/09/19
健康科学の分野で活躍する卒業生を招いて、「健康科学連携教育フォーラム」が9月17日、公江記念講堂で開催されました=写真右=。健康について学ぶ3学部3学科(健康・スポーツ科学部健康・スポーツ科学科、生活環境学部食物栄養学科、薬学部健康生命薬科学科)の1年生約420人が受講し、先輩の話に熱心に耳を傾けました。
本学では、「健康」を専門とする3学部がカリキュラム面で連携する「3学部連携教育プログラム」を実施し、健康についての幅広い知識を習得したスペシャリストを養成しています。この「フォーラム」は基礎・専門教育への導入教育として毎年この時期に行われています。
冒頭で、糸魚川学長は「3学部が連携した授業は本学の伝統ある特長の一つです。今日は、自分の将来のモデルとして映し出すことができる3人の先輩の話から学んでください」と話しました。続いてパネリストの卒業生3人が登壇し、「私の学生時代と今-健康科学を学ぶ-」と題し、現在の仕事の様子や学生時代の思い出を発表しました。
神戸女学院大学教授の金山千広さん
神戸女学院大学教授の金山千広さん=写真左の右=(1984年、文学部教育学科体育専攻=現健康・スポーツ科学科=卒業)は「若い時にしっかり動いて、動ける力を付けて、それを文章で表現するようにしておくこと。そして学生時代に理論的なBasic(基礎)についてしっかり学んで、興味を持ったことは卒業論文で取り組んでほしい」とアドバイス。
管理栄養士として活躍する梶原華那子さん
箕面市立病院で管理栄養士として活躍する梶原華那子さん=同中央=(2009年、生活環境学部食物栄養学科卒業)は、主に入院患者の栄養管理や支援を行うNST(Nutrition Support Team:栄養サポートチーム)活動に取り組んでいます。現在、臨床の現場で働いている梶原さんは学生時代を振り返り「武庫女では、実際に臨床経験のある先生の授業を受けることができ現場の話を聞けるのはとても貴重。今、私が臨床の場で働けているのは、大学の授業があったからです」と話しました。
同志社女子大学薬学部特別任用助教の天ヶ瀬葉子さん
同志社女子大学薬学部特別任用助教の天ヶ瀬葉子さん=同左=(1998年薬学部生物薬学科卒業)はイギリスの国立ケンブリッジ大学留学中の体験を紹介。「研究は研究室の中だけでするのではありません。科学には国境がありません。将来のビジョンを描いて、それをかなえるために日々の学生生活を送りましょう」と、他の分野の研究者と交流したり、研究以外の活動にも積極的に取り組んだりすることの重要性を話しました。