NEWS

フランスの「哲学祭」のオープニングイベントに、現地で研修中の三宅正弘・生活環境学科准教授が招待され、日本料理について基調講演しました

2013/11/19

 フランスの「哲学祭」(citephilo)」のオープニング・イベントに、現地で研修中の三宅正弘・生活環境学科准教授=写真右の壇上=が招待され、11月7日(現地時間)リール宮殿美術館の大講堂で『日本料理と自然、空間との関係性』と題して基調講演しました。

 哲学祭は今年で17年目の恒例行事で、毎年11月にフランス北部・リール市を中心に国内外から哲学者・思想家らが集まり、哲学の講演やシンポジュームが3週間にわたって開催されます。

講演に会場は大いに沸きました
 会場になったリール宮殿美術館は、パリ・ルーブル美術館に次ぐフランス第二の美術館です。三宅先生は毎年、ゼミ活動の一環として、老舗料亭の料理長から日本料理について学んできました。そうした成果を踏まえて、日本料理の神髄に迫る講演をしました。「サムライを見たいのなら、日本料理店に行き、板前さんの前に座ってください。刀という〝武器″は、今は日本料理の中で〝平和利用″されています」「リール出身のシャルル・ドゴール(フランスの元大統領)は365種類のチーズを例にしてフランスの多様性を語りましたが、私は365のミルフィーユからフランスを分析します」などと話すと、会場はドッと湧きました。

フランスで高い日本文化、日本料理への関心
 講演後は、哲学者のジャン‐ジャック・メルール氏と対談=写真中=。イベントが終わった後、参加した市民らは舞台下に駆け寄って次々と質問し、三宅先生=写真左の壇上の手前=が身を乗り出して答える一幕も。フランス人の日本文化、日本料理への関心の高さがうかがわれました。

 三宅先生は「フランスにはカフェ・フィロ(哲学カフェ)といった言葉もあるように、哲学は身近なものになっています。この行事は、それを都市で楽しんでいます。会場では、お寿司屋やお好み焼き屋のように対面式で食事をしたり、お花見などで大勢で飲み食いしたりする日本の食文化と都市との関係性に興味を持った人が多かったようです。想像できない質問も受け、考えの幅を広げることができました」と話しました。

 三宅先生は、本年4月よりパリのフランス人文科学研究所で在外研修を行っており、来年3月まで研究を続けます。

MUKOJO SNS

  • 武庫川女子大学 武庫川女子大学短期大学部のFacebook
  • 武庫川女子大学 武庫川女子大学短期大学部のtwitter
  • 武庫川女子大学 武庫川女子大学短期大学部のLINE
  • 武庫川女子大学 武庫川女子大学短期大学部のinstagram
  • 武庫川女子大学 武庫川女子大学短期大学部のyoutube
CLOSE