音楽学部がコンサート「シンガポールからやってきた聴覚障害児によるコンサート」を開催しました。丹嶺学苑に滞在した一行は「beautiful place!」と感嘆。
2014/03/25
音楽学部主催のコンサート「シンガポールからやってきた聴覚障害児によるコンサート」が3月15日、音楽館演奏ホールで開催され、心のこもった合唱や合奏が演奏されました=写真左=。会場には約150人が集まり、熱心に聴き入りました。
出演したのはシンガポールのカノシアン・スクールに通う8~17歳の生徒27人で、「上を向いて歩こう」「アメージング・グレイス」など約10曲を披露しました。普段は国際会議や地域のイベント、地元の病院で演奏しています。
音楽学部の学生らはコンサートの運営に携わったり、折り紙を教えたりして、子どもたちと交流を深めました=写真中=。
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カノシアン・スクールの皆さんは、3月13日から17日の5日間、丹嶺学苑研修センターで滞在しました。
このスクールの使命が「社会に貢献できる人物の育成を目指した全人的教育」であることからか、校長先生は「自分たちのことは自分で」の指導のもと、滞在中は丹嶺学苑研修センターの他の利用者と同じように、小学生の子どもたちに食事の準備や清掃を叩き込んでいました。特に浴室清掃はすばらしく、髪の毛一本落ちていないくらいピッカピカに清掃をし、指導員も驚きました。
わずかな自由時間には、サッカーゲームや卓球大会を楽しんでいました=写真右=。お味噌汁がおいしい!と何杯もおかわりをする子も。丹嶺のことを「beautiful place!」と気に入っていただけたようでよかったです。
今回の支援で、国は違っても、どのような人の育成を目指すのかの根本は同じであること、清掃など日常生活が自分できちんとできることは自律の第一歩であることを再確認することができました。(丹嶺学苑研修センター)