オーストラリアのダンスセラピストのヘザー・ヒル先生が、音楽療法を学んでいる学生らにワークショップを開催しました。
2014/06/18
オーストラリアのダンスムーブメントセラピー協会に所属するダンスセラピストのヘザー・ヒル博士が6月4日、音楽療法を学んでいる応用音楽学科の1~3年生約30人を対象に、体育館でワークショップを開催しました=写真右=。ヘザー博士の本学でのワークショップ開催は今回で2回目です。
最初に音楽を流しながら全員でウォーミングアップ。はじめはぎこちない動きだった学生も、2人が組になって背中と背中を合わせたり、手をつないだり、体のいろいろなところに触れる全身を使ったストレッチを通して、打ち解けていきました。ヘザー先生は学生に「他にどんなストレッチを思い付く?」「次の2人はどう?」など積極的に話しかけ、全員が楽しんで参加できる雰囲気を作ってくれました。
ウォーミングアップの後、円になったゴムを使ったり、カラフルな羽を使ったりして、高齢者を対象としたセッションを体験=写真中=。学生は「自由な表現ができる」「心と体のリハビリになる」「他の人に触れる機会があり、みんなで取り組むことで心をほぐすことができる」「コミュニケーション力が上がって有効的」などと感想を話しました。
最後にヘザー先生が、子どもと高齢者を対象にしたセッションの映像を見せながら、「子どもと高齢者が一緒になってセッションを行うことで、お互いの心と体がつながります。私も最初は皆さんのことがよく分かっていませんでした。しかし、動きを通して触れ合うことで分かるようになってきました。皆さんが高齢者施設に行った時には、ぜひ試してみてください」と話しました=。
ヘザー先生はこのたび「ダンス・コミュニケーション―認知症の人とつながる力―」=写真左=を出版。この出版に携わった、吉村節子さんと三宅眞理さん、和訳を担当した山口樹子さんは、全員本学の卒業生です。