薬学部の学生が「特別養護老人ホームアリス甲子園」でお薬手帳ケースを作るイベントを行いました
2014/07/12
薬学部のゲノム機能解析学研究室 地域医療推進グループの学生、瀬迫まいさん(薬学科5年)、田淵純子さん(同)、徳田早紀さん(同)の3人が6月30日、西宮市枝川町の「特別養護老人ホーム アリス甲子園」で『作ろうお薬手帳ケース』を行いました=写真右。
ゲノム機能解析学研究室の学生は、地域の高齢者とコミュニケーションを図り、その経験を将来薬剤師として地域医療や在宅医療に活かすことを目的に、浜甲子園団地の「健康プラザはまこう」で毎週水曜日の午前中と金曜日の午後、居住者から健康相談を受けています。その活動の一環として、オリジナルのお薬手帳のケースを作ることで、普及と理解を得ることを目的とした、この企画を提案し実現することになりました。
この日は、アリス甲子園のデイサービスを利用している16人に、お薬手帳についてのプレゼンテーションを行いました。お薬手帳は、飲んでいる薬の情報を確実に医療関係者に提供でき、同じ薬を重複して出すことがないよう、また副作用を防ぐことができることをパワーポイントの資料を示しながら説明しました=写真中。
続いて、お薬手帳のケースにボタンやワッペンを貼ってオリジナルのケースを作成しました=写真左。ケースを自分で飾ることで、愛着を持って使ってもらい、また、持ち帰って家族の間で話題にしてもらい、さらに興味を持ってもらいたいと、学生たちは考えています。
プレゼンテーションの資料を作成した田淵さんは「お薬手帳は、一人が何冊も持つと、記録が不連続になって薬の重複や飲み合わせの確認ができなくなります。一人一冊の利用が重要だと伝えられるように作成しました」と話しました。
瀬迫さんは「高齢の方々に、うまく伝えるにはどうすればいいのかを考えるきっかけになりました。声の大きさや話すスピード、話し方にも工夫をして、さらに興味を持ってもらえるプレゼンテーションを実施したいです」と意気込みを話しました。