健康・スポーツ科学研究科 修了生の高瀬広詩さんが「世界理学療法連盟(WCPT)」の学会で優秀賞を受賞しました。
2015/05/12
健康・スポーツ科学研究科健康・スポーツ科学専攻修了生の高瀬広詩さん=写真=が、5月1~4日にシンガポールで開催された「世界理学療法連盟(World Confederation for Physical Therapy ; WCPT)学会2015」に参加し、WCPTのサブグループである「世界心臓呼吸理学療法士連盟(ICCrPT)」から、優秀賞(outstanding award)を受賞しました。
WCPT学会は4年に1回開催される国際学会で、今年は全世界から3,500人が参加。ICCrPTから優秀賞を受賞したのは、高瀬さんの演題1題のみという栄誉に輝きました。
高瀬さんが発表した演題は「退院後早期の慢性心不全患者に対する在宅型運動管理の効果(EFFICACY OF A HOME-BASED EXERCISE PROGRAM FOR RECENTLY HOSPITALIZED CHRONIC HEART FAILURE PATIENTS)」。修士課程在学中に行った研究で、入院治療を要した慢性心不全患者に、退院後の運動を活動量計や電話を使って遠隔で管理することの有効性を検証。患者の通院負担を軽減したこのプログラムは、従来の通院型運動管理プログラムよりも参加率が高く、運動の効果は同等であるという結果が得られ、従来の運動プログラムに参加できない多くの患者に対して提供できる新たな運動管理方法として有効であると結論付けました。
※世界理学療法連盟(WCPT)
日本理学療法士協会が加盟する国際機関。1951年に設立され、2013年時点で106の加盟国・団体があり、350,000人以上の理学療法士が参加しています。
※世界心臓呼吸理学療法士連盟(ICCrPT)
WCPTの第17回総会(2011年6月)で、サブグループとして承認され、現在、日本、オーストラリア、カナダなど14か国の会員国と1準会員国で組織されています。
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また、健康・スポーツ科学科の松尾善美教授が、世界心臓呼吸理学療法士連盟(ICCrPT)の理事に選出されました。
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