華道を通して建築の感性を磨く! 「未生流笹岡」次期家元の笹岡隆甫氏が建築学科の一年生に「いけばな」を指導しました。
2007/06/14
「未生流笹岡」次期家元の笹岡隆甫氏が6月14日午後、この4月に完成したばかりの建築学科の新校舎「建築スタジオ」で1年生41人に「いけばな」制作を指導しました。この日はあいにくの雨模様でしたが、スタジオ内は爽やかな花の香りに包まれました。
建築学科のカリキュラムのメーンの一つとして開講している空間表現基礎演習で、非常勤講師を務めている笹岡氏が5回にわたり学生を指導してきました。その総まとめとして、建築スタジオを舞台に「いけばな」を制作。学生たちは6,7人ずつ6つの班に分かれ、約1.8メートルの花器を思い思いの場所に置いて制作に取り掛かり、試行錯誤を繰り返しました=写真右=。
制作の後に行われた講評会で笹岡氏は、花だけではなく、学生たちが設定した場所と花との調和具合についても解説=写真中=。「こういう表現の仕方もあるよ」と学生の作品に笹岡氏が少し手を加えると、花のイメージは一変し、学生の間から「あぁ、なるほど」などと驚きの声があがりました。
笹岡氏は「今年は短い制作時間でしたが、どの班の作品も非常に完成度の高いものでした」と全体を講評。
建築スタジオ屋外の大きな木をバックに花を生けた=写真左=学生は「建築と自然との調和を考えて制作しました。この演習で学んだことを生かして、建物と自然が共生するような設計をしていきたいです」と話していました。
この日の授業は一般公開され、女性ら10数人が作品を写真に撮るなどして熱心に見学していました。