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卒業生の俳人、宇多喜代子さんが日本芸術院賞受賞記念講演会を開催。「ふるさとである日本について堂々と語れるようになって、グローバルな世界で生き抜いてほしい」と語りかけました。

2016/11/21

 2015年度に日本芸術院賞を受賞した、卒業生の俳人 宇多喜代子さん(1956年短期大学家政科卒)が、11月21日の午後、公江記念講堂で日本芸術院賞受賞記念講演会「旬を知り感性を磨くー五七五の世界」と題して講演を行いました=写真左=。
 共通教育科目として開講されている、卒業生によるリレー講義「卒業生が語る仕事と人生」第9回に宇多さんをお招きし講義いただく機会を、広く一般の方々にも公開し記念講演としました。
 共通教育科目の受講生、附属高校生、教職員、一般の方々あわせて約500人が宇多さんの講義に耳を傾けました=写真右=。

 宇多さんは学生に「これから海外で日本について尋ねられて、困らないように」と四季を中心に発達した日本の文化について話しました。日本の月や雨、雲などには気象を表すたくさんの言葉があり、場所によっては気象予報に役立つことを示し「便利なもの(パソコン、スマートフォン)を見るためにうつむくことが増えているが、1日1回空を見上げ、美しい自然を感じると人生観がかわりますよ」と語りかけました。
 学校で栄養学を学んだこと、その後に日本料理を学んだことが、自身の俳句に大きな影響を与えていると語りました。四季により衣・食・住、それぞれにきまりがあること。特に食には旬をあらわす言葉があり、おいしく食べられる時期がわかることや、日本料理の割烹とは魚の生食と野菜を煮た料理で構成されていることなどを具体的に話しました。
 最後に俳句の約束ごとを示し、季節ごとの例句を鑑賞しました。そして「若い皆さんにはこれから、社会の中で自分を語り、ふるさとである日本について堂々と語れるようになって、グローバルな世界で生き抜いていただきたいと思います」と締めくくりました。

 最後に武庫川学院の同窓会「鳴松会」の谷本幹事長から、お祝いの花束が手渡されました。

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