日米の人形交流に尽くしてきた高岡美知子・元教授が「人形交流は人間交流」と題して講演しました。
2007/07/23
日米の人形交流に尽くしてきた高岡美知子・元教授が7月21日午後、「人形交流は人間交流」と題して西宮市役所東館大ホールで講演しました=写真右=。定員150人の会場は、用意したイスが足りなくなるほどの盛況でした。
高岡さんはアメリカ分校(MFWI)の日本文化センター(JCC)館長を務めていた1992年、スポケーン市の博物館で、戦前に日本からアメリカに贈られた人形「ミス徳島」と出会いました。それ以来、人形交流の歴史を研究したり、日本からアメリカに贈られた人形を捜して回ったりしました。
講演で高岡さんは「人間交流は人間交流」と強調し、現在は武庫川学院が中心になって人形交流を進めていることを説明。人形に手紙や自分たちの町を紹介するアルバムを添えて贈るなどし、「顔の見える交流」を展開することが大切だと呼びかけました。
講演会の後、1927年にアメリカから日本へ贈られた人形や、お礼としてアメリカから届いた人形などが展示されているホール内のギャラリーで、高岡さん=写真左の中央=を囲んでギャラリートークが行われました。
会場には1927年に日本からアメリカに贈られた人形「ミス神戸」の出発式で人形と一緒に記念写真を撮られた中西照子さんも参加。中西さんは当時の思い出や、アメリカまで「ミス神戸」を探しにいった体験などを話され、参加者は興味深そうに聞いていました。