アメリカ人建築家 フランク・ロイド・ライト 生誕150年。英米から甲子園会館の見学が相次ぎました。
2017/10/02
近代建築の三大巨匠の一人に数えられている、アメリカ人の建築家フランク・ロイド・ライト(1867~1959年)の生誕150年にあたる今年9月、アメリカからはフランク・ロイド・ライト財団と東京帝国ホテルが招待した建築関係の記者が、イギリスからは建築家の団体「Twentieth Century Society」が、相次いで甲子園会館の見学に訪れました=写真=。
甲子園会館は、ライトの愛弟子・遠藤新の設計で1930(昭和5)年、「甲子園ホテル」として竣工し、ライト式建築の代表と言われています。甲子園ホテル竣工の7年前(1923年)に完成した帝国ホテルの当時の新館はライトの設計で、通称「ライト館」と呼ばれていましたが、現在は解体され、その一部が愛知県犬山市の明治村に移築されています。ライトの生誕150年が、英米からの甲子園会館見学者増加の一因となりました。
英米からのこれらの団体の甲子園会館見学では、通訳を介さず、学生のシャヒン・ゴンジャ・ハンデさん(大学院建築学専攻博士後期課程1年)、上間梨乃さん(建築学科4年)、山村彩夏さん(同)、岸音葉さん(同1年)の4人が直接、英語で一般的な説明を行いました。
学生による英語での説明は今年初めて実施。見学者からは「あなたの英語の説明は完璧だったよ」と好評でした。見学者と学生の間で、建物に関してはもちろん、学生生活についても活発な会話が交わされ、国際交流の輪が広がりました。