国内外で日本語教育実習を経験した日本語日本文学科の学生が報告会を開きました。
2017/11/17
日本語日本文学科では、毎年夏季休暇中に国内の日本語学校と韓国の韓南大学校で日本語教育実習を行っています。今年は国内で17人、国外に6人が参加し、実習での経験を後輩に伝えるため、「異文化間コミュニケーション」(同学科・1年生対象 / 上田和子教授担当)と「日本語教材研究Ⅰ」(同学科・2年生対象 / 野畑理佳准教授担当)の授業内で報告会を開きました。=写真左=
そのうち「異文化間コミュニケーション」の授業には、「国際交流基金 日本語パートナーズ」プログラムでインドネシアの高校に7か月間派遣された鈴木ひとみさん(健康・スポーツ科学科4年生)=写真右=も加わり、海外体験を話しました。ことばや習慣など文化の異なる社会で過ごした鈴木さんに、「困ったことは何ですか」、「休学することに不安はありませんでしたか」などの質問が出ました。鈴木さんは「文化の違いに戸惑いましたが、派遣期間中に多くの友人ができ、仕事を通じて自信を持つこともできました」と力強く答えてくださいました。
国内の日本語学校では、学習者の出身国や母語などの背景も異なるので驚きもあったそうです。しかし各国から日本語を学びに来ている若者と友人になりいろいろな話をすることができたことがとても新鮮だったということでした。
一方、韓南大学校で実習した学生は、5泊6日間の体験だけでなく、準備に費やした時間やその間の苦労についても具体的に披露してくれました。実習中にずっとサポートしてくださった現地チューターさんたちとの思い出とともに、それを乗り越えた後の達成感やよろこびも素直に伝えていました。
どの学生も、異文化体験を通じて企画力、調整力、表現力といったコミュニケーション能力を開花し、実行力を身につけて大きく成長している姿がよく伝わりました。
上田和子 (日本語日本文学科教授)