新規の制がん剤について学ぶ公開シンポジウムが8月4日に開催されました。
2007/08/04
公開シンポジウム「受容体分子を標的とする新規制がん剤の創製」(武庫川女子大学共同研究センター主催)が8月4日、薬学部のキャンパスで開かれ、約50人が参加し、制がん剤の最新の情報に耳を傾けました。
第一部は、松山賢治・共立薬科大学教授が「チオエーテルタイプベンゾキノン誘導体のCDC25ホスファターゼ阻害と抗がん作用」と題して講演しました。松山氏は「各種の培養がん細胞に対して、ベンゾキノン誘導体の抗がん活性強度について研究を行いました。その結果、肝がん細胞、乳がん細胞、大腸がん細胞だけでなく、白血病細胞に対しても強い抗がん活性を示しました」などと説明しました。次に、高垣和史氏(日本新薬・東部創薬研)が「がん領域におけるゲノム創薬」をテーマに話しました。
続く第二部では、大石義孝・武庫川女子大学教授による「すい臓がんおよび乳がん治療薬創製研究」をはじめ、本学の教員、製薬メーカーの研究員ら11人が、各自の研究成果を発表しました。