映画「風の電話」の特別試写会を本学で開催しました
2020/01/15
東日本大震災をテーマにした映画「風の電話」が1月24日から全国公開されるのを前に、1月15日、中央キャンパス図書館2階グローバルスタジオで特別試写会が行われ、学生や教職員が鑑賞しました。
「風の電話」は被災地である岩手県大槌町に実在する、電話線のない電話ボックスです。
震災を機に、大切な人を亡くした人たちの思いを受け止める場として口コミで広まり、これまでに3万人以上が訪れています。
武庫川女子大学とのつながりは、第27代日本さくらの女王として活動する卒業生 辰己由貴さん(英語文化学科卒)が桜の植樹活動の一環として2018年11月、復興桜「はるか」など7本の桜の苗を、「風の電話」の近くに植樹したことから生まれました。桜とともに、復興を願って本学が寄贈したプレートも、電話ボックスの傍らに設置しました。その後も「大槌町の復興を支えたい」という学生の声にこたえて桜を植え、これまでに本学由来の桜は17本になっています。
映画は東日本大震災で家族を失い、広島で暮らす高校生ハル(モトーラ世理奈さん)がひとり、故郷の大槌町に向かい、様々な人と触れ合いながら「風の電話」に行き着くストーリーです。
出演はほかに西島秀俊さん、西田敏行さん、三浦友和さん、山本未来さんら。監督は諏訪敦彦さん。
辰己さんも試写会に駆けつけ、「家族をはじめ、当たり前に会っている人たちと、また会えることが奇跡なんだと気づかされます。私達が植えた17本の桜が大きく育ち、風の電話を訪れるすべての人を癒してくれることを願っています」と学生に語りかけました。
短日2年の吉村茉弓さんは「主人公の心が様々な人と出会いながら変わっていくのを見て、人はこうやって生きていくんだと感じました」と話していました。