研究者の登竜門・日本学術振興会の特別研究員に生活環境学研究科食物栄養学専攻博士後期課程1年の堀尾侑加さんが採用されることが決まりました。
2020/10/08
研究者の登竜門であり、“狭き門”として知られる日本学術振興会の特別研究員に生活環境学研究科食物栄養学専攻博士後期課程1年の堀尾侑加さんがDC(博士課程在学者対象)で採用されることが決まりました。採用期間は2021年4月1日から2023年3月31日まで。
堀尾さんは病原微生物学研究室(伊勢川研究室)で抗インフルエンザ効果を有する食品成分の機能解明を行っています。特に大豆成分ダイゼインに注目。ダイゼインがインフルエンザウイルスの新規増殖を抑制することを見出しています。ダイゼインが抗ウイルス効果に関与する物質の酵素活性を誘導していることも示唆されています。
今後は、ダイゼインがウイルス増殖を抑制するメカニズムや、抗ウイルス効果につながる物質が活性化する機序を明らかにすることが研究課題です。
こうした研究成果と研究計画が「研究者として次世代を担う人材にふさわしい」と認められ、書類選考で採用が決まりました。特別研究員には、研究に専念するための研究奨励金が同振興会から支給されます。
堀尾さんは「いろんな先生方に協力してもらったおかげです。恩返しができるよう研究を続け、成果につなげたいと思います」と話しています。
伊勢川裕二教授は「本人のやる気と努力の結果です。研究者として認められたのだから、自由に伸びていってほしい。ほかの学生にも刺激になれば」と話しています。