安心安全な教育環境を守るため、薬学キャンパスに新型コロナウイルス感染を調べるPCRセンターを設置。記者会見に多くの報道機関が集まりました。
2020/10/29
武庫川女子大学は新型コロナウイルス感染拡大に対する学生や教職員の不安を解消し、新しい生活様式に沿った安心安全な教育環境を確立するため、薬学部のある浜甲子園キャンパスにPCRセンターを設置することを決め、10月29日、薬学部で記者会見を行いました。
PCRセンターは、薬学部の総合薬学教育研究棟内に11月2日、開設予定。無症状者を対象に、まず薬学部の教員、学生から検査をスタートし、年度内に全学生と附属中高の生徒に対象を広げ、教職員にも実施する予定です。
大学がPCRセンターを開設するケースは全国的にも数例しかありません。関心の高さを反映し、会見には新聞・テレビ10社が参加しました。
会見で瀬口和義学長は「後期から対面授業を7割再開したが、学外実習等で、学生も、受け入れ先も不安を持っている。迅速に対応するには、学内にPCRセンターを作って学生が活発に活動できる状況を整え、教育の成果を上げていくことが重要と考えました」と趣旨を説明。費用は初回は無料、2回目以降、2000~4000円程度の有料とすることを明らかにしました。
続いて篠塚和正・薬学部長が検査の仕組みを説明しました。検査は唾液を採取し、薬学部の既存の設備と機器を使って行います。被検者は専用のスポンジを口に入れて唾液を含ませ、自身で密閉して提出。センターでこれを不活化して検査し、陰性か陽性かを判定します。感染症に対する正しい知識を持ってもらうため、検査前に10分程度の教育講演(DVD)を受けることが必須となります。会見では検査の実演も行いました。
篠塚学部長は「いつでも何度でも検査が受けられることで、不安払しょくに役立ててもらいたい。いずれは地域の団体などの要望にもこたえたい」と話しています。