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看護学部の学生が在宅生活を続けるALS患者の自宅を訪問し、患者さんの日常を支える大切さを学びました。

2020/11/02

看護学部の学生が10月31日、在宅生活を続けるALS患者の自宅を訪問し、患者さんの日常を支える大切さを学びました。

                                    

「公衆衛生看護学」の授業でゲスト講師を務めた米田晴美さん、裕治さん夫妻が「在宅の様子を知りたい人はどうぞ」と呼びかけ、2年の中山穂乃香さんと教員が訪問しました。

 

南向きの明るいリビングで、ダブル用に改造した介護用ベッドから晴美さんが笑顔で迎えてくれました。人工呼吸器を装着し、2時間ごとのたん吸引が欠かせませんが、夫の裕治さんをはじめ多くの人に支えられて過ごしています。

 

外出好きの夫妻らしく、晴美さんの視線の届く壁には、気に行った映画のパンフレットや孫のメッセージなどが貼られ、カレンダーには予定がぎっしり書きこまれています。晴美さんが口を動かすと、裕治さんが言いたいことを読み取り、代弁します。晴美さんは孫の話題が出ると「ウィーンに留学させたい」、食べ物の話に「うな丼が好き」などと主張して裕治さんを振り回します。

 

病気の進行とともに、住宅に求めるものも変わります。裕治さんは「リクライニングタイプの車いすの場合、通路から真っ直ぐにリビングに入れることが必須」と、間取りを説明。「在宅を続けられるかどうかは、地域や家族との関係にかかわります。在宅にはいろいろな情報が詰まっているので、患者さんと関わる際のアセスメントに役立ててほしい」とアドバイスしました。

 

中山さんは「在宅に限らず病室でも、楽しむ工夫をすれば患者さんが明るくなれるのでは、と思いました。患者さんと話題を共有できるよう、映画や本やいろんなことを経験して自分の引き出しを増やしたい」と話していました。

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