<日本語/English> 兵庫県阪神南県民センターが撮影した甲子園会館の動画をYou Tubeで公開しています。
2022/03/30
A promotional video of Mukogawa Women’s University’s Koshien campus available on YouTube.
兵庫県阪神南県民センターは、武庫川女子大学甲子園会館(旧甲子園ホテル)で撮影した動画「2人の天才音楽家と伝説のホテル~世界に通ずる文化を育んだ阪神間モダニズムとは~」(13分15秒)を作成し、You Tubeで公開しています。
https://www.youtube.com/watch?v=QvN0uqXlwP8&t=13s
動画は、阪神間ゆかりの2人の天才音楽家、貴志康一(1909~1937)と大澤壽人(1906~1953)、阪神間モダニズムを象徴する建物の一つ、武庫川女子大学甲子園会館(旧甲子園ホテル)を通じて、阪神間モダニズムの魅力を探り、紹介する内容です。
甲子園会館での撮影は、2月6日、20日、25日の3日間にわたって行われ、監修は本学生活環境学科の三宅正弘准教授です。
案内役には、三宅准教授のゼミ生で、生活環境学科で建築を学び、ポップアップアーティストとしても活躍している宮腰マリヤさん(4年)が務めています。
動画では、当時、ホテルのバンケットホールだった西ホールで、芦屋市出身の作曲家・ピアニストで、ゴスペラーズの「永遠に」などの作曲でも知られる妹尾武さんが、貴志康一と大澤壽人の音楽を演奏し、その魅力を語っています。
続いて、三宅准教授によって、旧甲子園ホテルが様々な日本初の試みを行うなど、阪神間が世界に向けて発信していた時代について紹介しています。
貴志康一は、甲南中学・高校で学んだ後、ヨーロッパに渡り、25歳で日本人として初めて指揮者としてベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を率いました。帰国してからも新交響楽団(現在のNHK交響楽団)を率いるなどの活躍をしましたが、28歳の若さで亡くなりました。西洋の音楽にそれまでにないモダンな和を取り入れました。
大澤壽人は、関西学院高等部で学んだ後、アメリカに留学。日本人として初めてボストン交響楽団の指揮者を務めました。アメリカで活躍した後、ヨーロッパに渡りパリの名門コンセール・パドゥルー管弦楽団を指揮。47年の生涯で千曲近くの多彩なジャンルの曲を生みました。
かつて世界各地からアーチストらが集い、サロンとして賑わった甲子園会館(旧甲子園ホテル)で、このたび収録された二人の天才音楽家の楽曲を是非聞いていただきたいと思います。
兵庫県阪神南県民センターでは、明治末期から昭和初期にかけて花開いたと言われている「阪神間モダニズム」の魅力を紹介する下記の動画をYou Tubeで公開しています。今回の動画と合わせてお楽しみください。
【vol.1】100年前 芦屋・西宮は一大ビーチリゾートだった…(2分35秒)
【vol.2】海岸リゾートに集まったロシア人の音楽家たち(2分47秒)
【vol.3】ライフスタイルが生み出したモダニズム建築(4分33秒)
【vol.4】赤い屋根に白い砂の世界(4分31秒)
【vol.5】阪神間から世界へ発信される芸術と文化(2分17秒)