＜日本語/English＞ 武庫川女子大学伝統の体育祭が3年ぶりに対面で行われます

For the first time in 3 years, the sports festival at Mukogawa Women’s University will be held in person.

 

5月14、15日に行われる第58回体育祭は、3年ぶりに観客を入れ、対面での実施となります。コロナ禍で2020年度は中止となり、2021年度はオンラインでの開催。主催する体育祭実行委員会のメンバーも体育祭の経験がない3年生が中心で、手探りの運営が続いています。とりわけNHK紅白歌合戦にも演技出場したことがある名物の応援合戦は、経験者が4年生のみという状況で継承が危ぶまれましたが、大食団（食物栄養学科・食創造科学科）がひな壇での演技を復活させます。

 

「立ち位置を確認して！」「もっと声を出して！」。

5月初め、南館の一室で振り付けや早変わりの練習を繰り返す学生たちの姿がありました。応援合戦に出場する大食団。3年生以下は体育祭の経験がないことから、2019年度に1年生で演技に参加した現４年生が「リーダーズ」を結成して指導に当たっています。

 

本来、出演は1年生のみですが、未経験の2、3年生にも参加を呼びかけ、計43人の演者が集まりました。指導するのは演技経験のある4年生12人。2年生のときに「リーダーズ」を結成して以来の持ちあがりです。対面実施が決まった3月に振り付けを固め、4月から演者を集めて練習を開始。5月からは体育館での朝練習も取り入れ、完成度を高めています。

 

実は大食団は応援合戦の常連で、たびたび優勝している実力派。2019年度で4連覇を果たしていました。カラフルに展開する早変わりや「キューピー3分クッキング」のテーマソングに合わせたコミカルな動きが特徴ですが、重ねた衣裳を瞬時に入れ替えたり、人文字を作ったり、難度の高い演技内容だけに、経験と勘が頼りです。リーダーズは就職活動や卒業研究で多忙な中、交代で練習に立ち会い、自分たちが持てるノウハウのすべてを後輩たちに伝授しています。

 

団長の食物栄養学科4年、田中友里子さんは「4年生が応援合戦に関わるのは異例で、当初はリーダーズにも不安の声がありましたが、先輩たちから受け継いだ伝統を伝えられるのは自分たちしかいない、という使命感で結束しました。本番まで気は抜けませんが、しっかりと練習を重ね、気持ちを一つに頑張りたい」と話しています。

 

体育祭は公江記念講堂で収容人員の50％を上限に観客を入れて行うとともに、YouTubeで学内限定ライブ配信。一部の演目は事前申し込みによりZoomで開催します。舞台に携わる学生はPCR検査で陰性を確かめたうえで参加するなど、感染防止に万全を期しています。

また、昨年に引き続き、運動系クラブを中心に、部活動の魅力をPRする「チャレンジ動画」を5月9日から配信しています。

 

第58回体育祭のキャッチフレーズは「限界の向こう側」。体育祭実行委員長の心理・社会福祉学科3年、池垣実紀さんは「私たちにとって体育祭は見たことも経験したこともないもの。すべて手探りですが、自分たちの限界を超えたい、という思いをキャッチフレーズに込めました。伝統と新しい案を融合させ、今だからできる体育祭を実現します」と話しています。

 

体育祭スケジュール（公江記念講堂で有観客で実施する演目）

5月14日（土）

10：00　開会式

10：30～12：15　部活動発表（エアロビックダンス部/ダンス部/バトン・チアリーディング部、コスチューム）

 

5月15日（日）

13:00～13:30　応援合戦

13:30～13:40　閉会式

14:00  お楽しみ抽選会