NEWS

◇活躍する卒業生16◇RSK山陽放送ラジオ制作部 榎崎朱子さん(英文科1990年卒)

2022/05/27

MWU Alumni – where are they now?

 

「アナウンサーになる夢に近づけてくれるところ」

「生田教室に通わなければ、アナウンサーになることはなかった」

 

30年以上前、RSK山陽放送のアナウンサーとして入社し、現在はラジオ制作部で夕方のニュースや昼のワイド番組のディレクターを務める榎崎朱子さんはそう、振り返ります。武庫川女子大学附属中高で放送部に所属し、大学時代はアナウンサー養成で知られる生田教室に通い、夢をかなえました。武庫川女子大学との縁も深い生田教室から始まった榎崎さんの放送人としての思いを聞きました。

 

 生田教室(大阪市淀川区)は、アナウンサー、キャスター等をめざす人のための職業訓練教室。NHKや読売テレビでアナウンサーとして活躍した生田博巳氏が1957年に創設しました。これまでに700人以上の放送人を輩出しており、うち、武庫川女子大学OGは「ひるおび!」(TBS系)レポーターの川添永津子さんを筆頭に、少なくとも13人います。

 

榎崎さんが通っていた当時、生田代表をサポートして授業を受け持っていたのが、武庫川女子大学OGで元RSK山陽放送アナウンサーの石川揚子さん(国文科卒)でした。二人の指導は厳しく、家でも関西弁は使わない、午後6時の授業より1時間前には教室に入り、自主練習をする、一般企業との掛け持ち就活は認めない、最初に内定が出たところに就職する、など、数多くの暗黙のルールがありました。「大学の先輩である石川先生からは、滑舌が甘いと『耳が腐る』と、叱り飛ばされ、お茶の出し方や挨拶、服装や髪形のアドバイス、お礼は間髪を入れずに書くなど、事細かに指導されました。厳しかったけれど、アナウンサーとしてのテクニックだけでなく、長く続けられることを見越して指導してくれました」と榎崎さん。

 

関西の準キー局、東京キー局、地方局。アルバイトで旅費を稼いでは募集のあるところ、どこへでも駆けつけました。「あきらめそうになっても、周りの本気度の高さがつなぎとめてくれた。生田教室の仲間はライバルであり戦友でした」。

 

榎崎さんは山陽放送に入社して2年目で、ラジオの長寿番組「サンデーベスト」のアシスタントを局アナとして初めて務め、夜の音楽番組も帯で担当。子育てしながら仕事を続け、ニュースやレポート、高校野球の実況中継、報道部記者などマルチに活躍しました。昨年末には、自身の原点である「サンデーベスト」の特番制作を手掛け、春には選抜高校野球の応援番組を制作するなど、今も多方面に全力投球です。

 

生田教室は2000年から代表を務めていた石川さんが5年前に急逝した後、元教え子が後を継ぎ、コロナ禍にあってもオンラインや対面で教室運営を続けています。ここから巣立ったアナウンサーたちは、定期的に集まって後輩にアドバイスを送るなど教室をサポート。榎崎さんら武庫川女子大学出身者も折に触れて応援に駆けつけ、電話やSNSで後輩の相談にのる武庫女OGもいます。榎崎さんは、「今思えば生田教室ではアナウンサーとしての重責にこたえられる精神論を教え込まれ、それが後々役立ちました。教室で使った教科書は今も手放せない原点です。放送局は定時の仕事ではない分、大変だけれど、いろいろなことに関われてやりがいのある仕事。ぜひ目指してほしい」と呼びかけています。

 

MUKOJO SNS

  • 武庫川女子大学 武庫川女子大学短期大学部のFacebook
  • 武庫川女子大学 武庫川女子大学短期大学部のtwitter
  • 武庫川女子大学 武庫川女子大学短期大学部のLINE
  • 武庫川女子大学 武庫川女子大学短期大学部のinstagram
  • 武庫川女子大学 武庫川女子大学短期大学部のyoutube
CLOSE