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生活環境学科の岩田章吾教授が大阪府建築士会の建築人賞を受賞しました。

2022/06/03

生活環境学科の岩田章吾教授が設計した住宅「印南の廻楼」が、公益社団法人大阪府建築士会の第14回建築人賞を受賞。5月18日に大阪市内で授賞式が行われました。「印南の廻楼」は、岩田教授が依頼を受けて設計した和歌山県印南町の週末住宅です。「受賞は理解あるクライアントと出会えたおかげです」と言う岩田教授に作品にかけた思いを聞きました。

 

「高齢の父親のために週末を家族で過ごせる家を建てたい」。

一級建築設計事務所を開設し、住宅や学校、施設等の設計を得意とする岩田教授がそんな依頼を受けたのは数年前。クライアントの父親の故郷である和歌山県印南町で、土地探しからスタートしました。海に面した絶好のロケーションを得て、設計、施工に取り組み、昨年8月に竣工しました。

 

建物はコンクリート造と木造の混構造の平屋。台風や塩害に備え、屋根はチタン合金です。「廻楼」の名の通り、四方に部屋を配置して中庭を廊下が取り巻きます。部屋は両親とその息子夫婦、孫の3世代が過ごせる個室を備えています。最大の魅力は海に面したリビングからの眺め。冬至の日の入りと夏至の日の出に家の軸線を合わせており、冬至には、リビングから海に沈む夕日を真正面に眺められます。「冬至の日の入りのころ、家全体が真っ赤に染まります。その日には親子3代が集って特別な一日を過ごしてほしい。夏至の日の出と冬至の日の入りの軸にめぐる生命の物語を込めました」と岩田教授。

 

建築人賞は大阪府建築士会の月刊会報誌「建築人」に掲載された作品の中から機能性、社会性、デザイン性、先進性などにおいて優れた作品を表彰する賞で、年間に掲載された作品のトップに立つものです。建築人賞のほか、奨励賞、佳作が選ばれ、昨年の第13回は建築人賞奨励賞に武庫川女子大学のカヌー部部室棟が選ばれています。

 

岩田教授は国内外で活躍するとともに2012年から武庫川女子大学で教鞭をとっています。今回の受賞を「素晴らしいロケーションで自由に設計できるやりがいとともに、建築家として優れた作品を作らなければというプレッシャーがありましたが、受賞をクライアントが喜んでくれたことが何よりうれしい」と喜びます。生活環境学科では建築設計を指導しており、「モノづくりの大変さと楽しさを自分の経験を通して学生に伝えていきたい。これからも人の心に感動を与える建物を作っていきます」と話しています。

 

 

 

 

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