<日本語/English>食物栄養科学部の学生による「2022学内レシピ・コンテスト最終審査会」が行われました。
2022/09/05
The final results of on-campus recipe contest.
English below.
管理栄養士・栄養士を目指す食物栄養科学部食物栄養学科、食創造科学科の2・3年生16人が、冷凍弁当のレシピを考案する「2022学内レシピ・コンテスト」のポスター発表と最終審査会が、9月3日、中央キャンパスの健康科学館で行われました。学生たちは本年8月に調理実習会を行い、各々の考案したレシピの調理、献立の写真撮影などのポスター発表の準備を経て、今回の最終審査会に臨みました。
このコンテストは、冷凍弁当製造会社(株)ティーケーシン(西宮市鳴尾浜)が発売する冷凍弁当のレシピを開発し、「おいしい、バランスの良い手作りごはんで、健康寿命を延ばそう!」をテーマに、学生が食べる喜びを想起するレシピを考案します。本レシピコンテストは昨年度も実施。優秀作品に選ばれた2種類のレシピが、今年8月下旬に商品化し、販売されています(2022年8月26日の記事より)。本年度は、20~30歳台の女性が抱える美肌・美髪、便秘等の健康問題や、伝承すべき行事食等がテーマに盛り込まれました。昨年度に続き、栄養量やコスト等にも制限があり、調理の簡便性が求められます。
コンテストは、実際に調理された作品の出来栄えを評価する第一次審査と、作品の写真を取り込んだポスター発表による第二次審査(最終審査会)が行われました。
審査には、食物栄養科学部 高橋享子学部長、同学部卒業生 管理栄養士 市川理那さん(第5回全国透析食レシピ・コンテスト教育部門グランプリ受賞者)、(株)ティーケーシン専務取締役 福本正也さん、メニュー開発担当 安見博志さん、製造部 飛家希美香さん、(食創造科学科 松浦寿喜学科長、同学科 中村衣里助教、食物栄養学科 林宏一学科長は、公務のため欠席)が参加し、学生が作成したポスター発表によるプレゼンテーションの採点をしました。
審査の結果は以下の通りです。
【最優秀賞】3班「夏バテ予防!ビタミン強化レシピ」
【優秀賞】4班「節分厄除けご飯~身体の中から鬼退治~」
【ティーケーシン賞】3班「夏バテ予防!ビタミン強化レシピ」、7班「女性のお悩み改善レシピ~貧血・便秘~」
最優秀賞を受賞した食物栄養学科3年生中川瑞稀さんは、「積極的に参加し、二人で話し合って考えました。良い経験ができました」。また同班の食物栄養学科3年生の田實さくらさんは、「先生や研究室の先輩らに助けていただいて作品が出来上がりました。受賞出来てとてもうれしいです」と喜びを語りました。
高橋学部長は、「ガイダンスからコンテストまで長い時間経過があったことでしょう。それは学生時代の貴重な体験となり、そのような機会を与えられたことは光栄なことでもあります。レシピ考案では、食べる人の気持ちになることを忘れずに、さらに研鑽を積んでください」と講評しました。
卒業生の市川理那さんは、「仕事、サービス、商品開発もチームで行うもの。透析食レシピ・コンテストでの受賞経験は私の貴重な思い出になっています。テーマに沿ってチームが力を合わせて考案するレシピは、賞を取っても取れなくても将来の役に立ちます」と学生たちを励ましました。
(株)ティーケーシン専務取締役 福本さんは「食べる楽しみを追求し、学生さんの新しい発想を取り入れ、それをどう再現していくか、他に無いものを作ることに挑戦するのも企業の進化と考えています」と話しました。
指導にあたった福田也寸子教授は、「コロナ禍の下でありながらも感染に気を付けて無事にやり終えられたことに安堵しています。今回の経験を今後の飛躍につなげてください」と期待を込めました。
選ばれた優秀作品は、本学の栄養科学研究所主催の認知症予防教室の栄養講座で教育媒体として使用されます。ティーケーシン賞を受賞した2つのレシピが、来春商品化される予定です。
The contest has been an ongoing project by the students of Department of Food Sciences and Nutrition. The students who are currently studying to become registered dietitians had been preparing for the on-campus recipe contest. November of last year, the students undertook in Project Based Learning, and since then they have kept busy with preparations for poster presentations and taking of photos.
In the contest, the students worked towards developing a recipe for frozen bento for a local store that manufactures frozen meals, T.K.S. Co., Ltd. based in Naruohama, Nishinomiya city. The students are devising a recipe for the new frozen meal that is well-balanced, delicious homemade frozen meals which could even extend one’s life expectancy.
A selection of work by students will be used as an educational medium in the nutrition course of the dementia prevention class sponsored by the Institution of Nutritional Science at MWU. The menus that have been selected have been manufactured as a part of frozen lunch boxes.