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骨粗しょう症予防、ハープ演奏、がんの話、子どもの発達―さまざまな公開講座が本学で開催されました。

2008/02/02

 一般の方を対象にした、さまざまな公開講座が2月2日、本学で開催され約250人が講演や演奏に耳を傾けました。

 午前中は高齢者栄養科学研究センター主催の生きがいコミュニティ講座が健康科学館で開かれました。テーマは「生活習慣と骨粗しょう症予防~あなたの骨は大丈夫?」で、爲房恭子・食物栄養学科准教授が講演。爲房准教授は「骨は皮膚と同じように代謝し、約3年で全身の骨代謝が一巡します。骨粗しょう症を防ぐには、カルシウム不足を解消するバランスのとれた食生活、骨に力がかかる運動、カルシウムの吸収を促進させるための適度な日光浴が必要です」と説明しました。続いて、心理・社会福祉学科の学生スタッフらが、参加者の骨密度測定=写真左=や、アンケートによる骨粗しょう症危険度チェックを行いました。

 午後は2つの講座が開催されました。クリステリアで行われた講演会「がんの話~ジョンウェインはなぜ死んだか~」(主催:食物栄養学科 地域社会活動委員会)では、真山武志氏(NPO法人くらしとバイオプラザ21理事)が「西部劇の俳優・ジョンウェイン氏は、がんで亡くなられました」「がんを予防するには禁煙、節酒、定期的な運動が大事です。また、塩分をおさえ、果物や野菜を多く取る食生活に心掛けましょう。そして私が、がん予防に一番重要だと考えているのは『人生を楽しく過ごす』ことです」と話しました=写真中=。講演と併せて「アメイジング・グレイス」「ケンタッキーの我が家」など春木浩子氏によるハープ演奏が行われ、参加者はコーヒーやお菓子を口にしながら“楽しいひと時”を過ごしました。

 また、公開シンポジウム「子どもの発達困難性への科学的解明」(主催:発達支援学術研究センター/協賛:発達臨床心理学研究所)が、マルチメディア館メディアホールで開催されました。第1部では「発達障害の脳科学」と題してのジョセフ・サージェント氏(アムステルダム自由大学教授)による基調講演が行われました=写真右=。スウェーデンにおける学童調査の研究データや記録画像をもとに、子どもの注意欠陥多動性障害(ADHD)などについて話しました。続いて第2部として、心理・社会福祉学科の白瀧貞昭教授による「発達障害児の早期発見と支援」や、大島剛氏(神戸親和女子大学教授)による「さまざまな環境で子どもが育っていくこと―児童発達心理臨床へのいざない―」の講演が開かれました。

 発達支援学術研究センターのプロジェクトは、文部科学省の「私立大学学術研究高度化推進事業/オープン・リサーチ・センター整備事業」に採択されており、子どもの発達を継続的に診ることで、発達の実態を明らかにするとともに、健康な発達を阻害する可能性のある要因の解明を図ります。さらに発達を阻害する可能性を持った発達リスク児や障害児とその養育者への支援方法の構築を目指しています。

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