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◇活躍する卒業生28◇オペラ歌手 浅田眞理子さん(音楽専攻科声楽専攻2015年3月修了)

2022/12/29

2023年1月15日にフェニーチェ堺大ホールで上演される堺シティオペラ第37回定期公演「愛の妙薬」でヒロイン・アディーナを演じます。大学、大学院は国立音楽大学で学び、附属中高と音楽専攻科を武庫川学院で過ごしました。二つの母校を持つ浅田さんに「武庫女」への思いと、舞台に向けた意気込みを聞きました。

 

浅田さんが「今の私の原点」と言うのが、附属中高のコーラス部です。「中学の入学式で聞いたコーラス部の歌声が素晴らしくて、私もなりたい!と入部を決めました」。以来6年間、全国大会で優勝を争う名門コーラス部で海外公演も経験しました。「一つの作品をみんなで作り上げる楽しさ、終わった後の『やっててよかった!』という達成感の大きさが大好き。オペラはコーラスに似ていると思うんです」。部活動のかたわら、「声楽を本格的に学びたい」と、校内で開講していた音楽教室に通う中で、武庫川女子大学音楽学部の柏木敦子教授から個人レッスンを受けることに。進路に迷っていた高校3年生のとき、「才能があるから音大のオペラ科に進んでは」と、背中を押されたのが、オペラ歌手への一歩になりました。

 

大学院進学を1年先延ばししてまで武庫川女子大学の音楽専攻科に進んだのは、「柏木先生の指導をもっと受けたい」という一心から。「専攻科は個人指導の時間や舞台経験の機会が多くあり、私の基礎を作り上げた一年になりました」と振り返ります。「オペラの本場で語学と文化を修得したい」と留学したイタリアで、奇しくも専攻科のオペラの授業で演じた「ドン・ジョバンニ」でデビューを果たした浅田さんですが、留学中、のどを痛めて歌えなくなり、「何のためにイタリアにいるの?」と悩んだ時期も。そんな時、「休むしかないんだから、いろんな文化を楽しんでらっしゃい」という柏木先生の一言で「吹っ切れた」と言い、「たくさんの人に助けられ、成長できた時間でした」と笑顔で話します。

 

「愛の妙薬」は恋の駆け引きを通して成長する少女をめぐる喜劇。浅田さんにとって初主演作であり、「学生のころから一度は携わりたいと思っていた」作品です。2021年3月に上演が決まっていましたが、コロナ禍で中止に。2年ぶりに再演が決まりました。

 

大阪府堺市での公演のため、2022年10月から関西に滞在して全体練習に参加してきました。約2時間半の上演中、ほぼ出ずっぱりだけにセリフも多く、「傲慢な少女が大人になっていく過程を表現するのがとても難しく、日々葛藤しています」。役作りの中で「なぜこのセリフ?と疑問が浮かぶと役に入り込めなくて」、アドバイスを求め、母校を訪れることも。頼るのはやはり、「柏木先生」です。

 

同じ舞台に専攻科修了の後輩 大上りあさんも出演し、アディーナの取り巻き・ジャンネッタを演じます。「初めてオペラを見る人にもおすすめの作品。くすっと笑える場面がたくさんあるので楽しんで見てほしい」と呼びかけます。

 

オペラ歌手としての目標を尋ねると、「楽しさ、悲しさ、感動をお客様の心にすっと溶け込ませるような歌い手になること。いつか、オペラ『ロミオとジュリエット』のジュリエット役をやりたいんです」と目を輝かせました。

(写真2枚目は過去の舞台から)

 

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