「鳴尾地下道の壁画」を制作した教育学科の美術研究室が、地域社会に貢献した団体を讃える「村尾育英会賞」を受賞しました。
2008/03/08
「鳴尾地下道の壁画」を制作した文学部教育学科の美術研究室が、青少年の健全育成に努め地域社会に貢献した団体等に対して贈られる「村尾育英会賞」を受賞し、その贈呈式が3月8日、神戸ポートピアホテルで行われました=写真右=。
美術研究室に所属する教員・学生らは昨春、阪神鳴尾駅前から国道43号線の下をくぐる「鳴尾地下道」の壁全面に、地元の鳴尾小学校の児童らと共同で「四季のファンタジー」と題した壁画を制作しました。同研究室は、鳴尾地下道の壁画制作の前にも、大学近隣にある小規模作業所の玄関口のシャッターに壁画を描くボランティアをしており、これらの活動が高く評価されました。
式には壁画の制作に携わった文学部教育学科4年生の水本美穂さん=写真左の右=、井上千帆さん=同左=が出席しました。初めに、村尾一夫・村尾育英会理事長があいさつ。続いて、選考委員会の来住邦男委員長が「武庫川女子大学美術研究室は、自治会や小学生と一緒に、暗いトンネルをペインティングで明るい通学路にしました。コミュニティとのチームワークが感じられました」と選考理由を説明しました。
代表で賞状を受け取った水本さんは「子どもたちや近隣の方の協力を得て完成させた壁画制作で、こんな素晴らしい賞をいただけて光栄です。地域の人に愛される活動を後輩たちに、つないでいきたいです」と喜びを語りました。
壁画制作を指導した藤井准教授は「今後は鳴尾地下道に限らず、幅広くアートを通して人と人をつなぎ、その輪が広がっていくような活動を展開していきたい」と話しています。