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教育学部の藤本みづほさんが杭州アジアパラ競技大会Sitting Volleyballで銅メダルに輝きました。

2023/12/14

Sitting Volleyball女子日本代表「煌めきJAPAN」に参加している教育学部教育学科1年、藤本みづほさんが10月、杭州アジアパラ競技大会で銅メダルを獲得しました。パリパラリンピックを目指す藤本さんに聞きました。

 

小学2年のとき、テレビで見た元全日本代表・木村沙織選手に憧れ、バレーボールを始めた藤本さん。しかし中学2年で右大腿骨の手術を受け、足に負荷がかかるプレーができなくなりました。治療中も自主練を続け、高校3年生で本格的にSitting Volleyballを始めるや、日本代表メンバーに。今年7月上旬にカザフスタンで行われたアジア・オセアニア地区パリパラリンピック予選大会での銅メダルに続き、杭州大会では5試合中3試合に出場。2大会連続の銅メダル獲得に貢献しました。

 

Sitting Volleyballは臀部を床に付けたままプレーする競技。障がいの程度により重度と軽度にクラス分けがあり、重度5人と軽度1人の6人でプレーします。藤本さんは軽度障がいのため、チーム内での競争は熾烈です。「カザフスタンではピンチサーバーとして出場し、サーブで失敗したのが悔やしくて。杭州ではモンゴル戦で2、3セットをフルでプレーでき、サーブで5点を挙げられたのが大きな進歩でした」。

 

小柄な藤本さんは、前衛の攻撃では高いブロックに阻まれがち。「打つと見せかけてネット際に落とすとか、サーブでは相手のいないところや取りにくい場所に確実に打てるよう、狙って打つ練習をしています」と自信をのぞかせます。

 

静岡から一般選抜で武庫川女子大学に進学したのは、「障がいを持つ子どもたちの先生になる」という夢をかなえる環境と、競技活動へのサポートが充実していたから。日頃は放課後、大阪や京都の練習場に通い、月2回の合宿に参加しています。移動時間にも授業の課題をこなし、大会参加時は代替課題など学部の全面サポートを得て学業と両立を図っています。「練習が大好き。学校が忙しくても、私にとって練習が毎日のご褒美なんです」と声を弾ませます。

 

代表チームに参加する中で「ハンデを感じさせないくらいみんな前向きで笑顔。つらさを乗り越えた経験を共有でき、新しい自分を知ることができた」と感じています。チーム内では2番めの若手で、「みづ」と呼ばれて可愛がられている藤本さん。パリパラリンピックに出場するには、来年4月に中国で行われる最終予選で一位になることが必須です。「笑顔がいっぱいの団結力あるチーム。最終予選で自分のできることを全力でやり、チーム全員でパリの切符をつかめるよう練習に励みます。応援よろしくお願いします」と力強く言い切りました。

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