「若い力で難局に挑戦を」。平成19年度卒業式が3月20、21両日に催され、本学を巣立つ2857人に学長が励ましの言葉を贈りました。
2008/03/21
平成19年度の卒業式が3月20日・21日の両日、公江記念講堂で3回にわたって催され、2857人が本学を巣立っていきました。
20日午前に行われた短期大学部の式=写真左=では、895人が卒業。午後にはメディアホールで大学院・専攻科の卒業式が行われ、5人に博士の学位記、109人に修士の学位記、14人に専攻科の修了証書が授与されました==写真中。翌21日午前は公江記念講堂で大学文学部、午後は生活環境・音楽・薬学部の卒業式が行われ、1834人が卒業証書・学位記を受け取りました。
式では、国歌斉唱、卒業証書・学位記、学長賞、功労賞、文化賞、体育賞の授与に続いて、國友順一学長が次のように式辞を述べました。
「少子化時代を迎え、さらに多くの団塊世代の退去により、近い将来、有能な人材の不足で、国、社会が長い厳しい時代に直面することは必至です。20世紀は知識の時代でありましたが、21世紀は情報社会になり、さらに多くの知識を会得するとともに、革新的な創造力を養う時代でもあります。次の時代を担う皆さんに大いに期待しています。どうか、若い力でこの難局に挑戦していただきたい。大学も少子化、大学全入時代と非常に厳しい時代になって参りましたが、教職員一丸となって皆さんの母校を堅守いたしますことをお誓いします」
短期大学部の式では生活造形学科の田口奈緒美さんが「他者に、そして自らにも偽りのないよう真理のみを追い求めながら、社会と主体的に向き合っていきます。また、自らの徳ばかりを考えるのではなく、常に他者を思いやり、人のために尽くす心を大切にします」と涙ぐみながら答辞を述べると、会場から大きな、温かい拍手が送られました。
大学の式では、健康・スポーツ科学科の合田有希さんが「この先、どんな楽しいことや苦しいことが待ち受けているか、誰にも分かりませんが、様々な経験をし、自分の力で一つずつ乗り越えていくことが、人生の面白さであると思います。たとえ困難にぶつかったとしても、くじけず、時には立ち止まりながら、ゆっくり前に進んでいきたいと思います」と力強く答辞。
薬学部の喜田香絵さんは「武庫川女子大学の立学の精神を受け継いだ卒業生として、自覚と誇りを持ち、社会に貢献できる女性でありたいと思います」と答辞。在学生にむかって「4年間の限られた時間で、今から出来ること、今しか出来ないことはたくさんあります。自分で、自分の限界を決めないでください。どんなことでもいいので、少しでも興味を持ったことがあれば、積極的に挑戦してください」とエールを送りました。
式の後、講堂前でバトントワーリング部がパフフォーマンスで卒業生を見送り=写真右=、卒業生は家族らと校門前で記念写真を撮るなどして、名残を惜しんでいました。