環境共生学部の「プロジェクト棟」が着工。自然の息遣いが感じられる新感覚の学び舎を、一足早く、動画で体験できます。
2024/09/30
English below.
2025年4月に開設する環境共生学部の学び舎となるプロジェクト棟が浜甲子園キャンパスに着工しました。環境共生学部の学びは、1年後期から3年前期まで続く「実践型社会連携プロジェクト」をベースに、実験、座学で段階的に研究力を身に着け、課題解決力を高める立体的なプロセスが特長です。プロジェクト棟は、その学びを貫くプロジェクトのための場。一期生がプロジェクトをスタートするのに合わせ、2025年8月竣工を目指します。一足早く、広報室YouTubeチャンネルで完成イメージをご覧いただけます。
「プロジェクト棟」が位置するのは浜甲子園キャンパスの西エリア。南北に長い木造2階建てで、吹き抜けのあるラウンジの南と北の1、2階にプロジェクトルームを計4室配置します。
目を引くのは、自由度の高いモジュラーデザインと、環境への配慮です。木材や珪藻土系の自然素材を多用。風の通り道を各所に設けたり、断熱性の高いペアガラスを使ったりして環境負荷を減らし、学生が日々、環境との共生を体感できるよう、工夫します。地場産にこだわり、木材の一部には兵庫県産のヒノキやスギを使用予定です。
また、プロジェクトルームはあえて方形にせず、外部のワークテラスとつながる凸型のミニスペースを随所に設置。ワークテラスと行き来しながら作業をしたり、プロジェクトの途中で置き場に困る制作物や資料を置いたり、使い勝手を高めます。ルーム中央はプロジェクトごとに場を作ったり、作品を展示したり、学生が主体的にレイアウトを変更できるよう、可動性の高い作りになっています。
ランドスケープも環境共生を体感できるようデザインします。建物の周囲には側溝に代わる空堀をめぐらし、ベンチには割石を組んだ砂防工事用の「フトンカゴ」を使用。屋上緑化をはじめ、建物を取り巻く植物は、地表近くに茂る地被類を中心に植栽します。
雨が降れば砂利にしみこむ水の動きに目を凝らし、木々を訪れる鳥や虫を観察し、窓からテラスへと通り抜ける風を感じる――。環境共生学部の学びを支え、人を育てる“新感覚の学び舎”が生まれます。
Construction has begun on the Project Building at the Hama-Koshien Campus, which will serve as a learning facility for the School of Environment and Sustainability, which will open in April 2025. Construction is scheduled to be completed in August 2025 to coincide with the start of the first term students' projects. You can see an image of the completed building on the YouTube channel of the Public Relations Office.
The “Project Building” will be located in the west area of the Hama-Koshien Campus. It is a two-story wooden building with a long north-south axis, and a total of four project rooms will be located on the first and second floors to the south and north of the atrium lounge.
What catches the eye is the highly flexible modular design and environmental considerations. Natural materials such as wood and diatomaceous earth-based materials are used extensively. Breezeways will be provided in various locations and highly insulated double glazing will be used to reduce environmental impact and allow students to experience living in harmony with the environment on a daily basis. With a focus on local production, the plan is to use Hyogo made cypress and Japanese cedar for some of the lumber.