トルコ地震からの復興にともに取り組む建築学部を、在イスタンブール日本国総領事が訪問しました。
2024/12/16
トルコ地震からの復興支援に取り組む武庫川女子大学建築学部を12月16日、笠原謙一・在イスタンブール日本国総領事が来訪しました。
本学はトルコ・バフチェシヒル大学と一般交流協定を締結しており、特に建築学部で学生の交換留学など活発な交流があります。2023年2月のトルコ地震では、発生直後から教員3人が被災地に入り、調査や復興に向けた提言を継続的に行ってきました。今年11月にバフチェシヒル大学で行った震災復興のシンポジウムでは、笠原総領事も登壇。その縁でこのたびの来訪が実現しました。
2019年にはトルコ共和国のエルドアン大統領が本学を訪問したこともあります。笠原総領事は本学を訪れるのは初めてと言い、「大統領が来たのはこちらのキャンパスですか」と興味深そうに見渡しました。相互に短期留学する学生の交流があることや、本学で博士課程まで進んだトルコの留学生がいたことなどを岡﨑甚幸学部長から聞くと、「学生の行き来があるのは意義深いですね」と感心した様子でした。
笠原総領事はトルコのタイルなどが展示されているシルクロード建築文化展示室などを見て回り、建築スタジオでは、地震で大きな被害を受けた歴史都市・アンタキヤ旧市街の復興イメージを大学院生が模型やCG動画で提案した展示を見学しました。
笠原総領事は「甲子園会館の建物が素晴らしく、トルコの大統領がここに来たことを誇らしく思うとともに縁がつながっていると感じる。今年はトルコと日本の外交100周年。さらに次の200周年を目指すためには、今まさに大学で学んでいる若い人同士の交流が重要です。大学と大学の連携は要の人が異動すると途切れがちですが、武庫川女子大学とバフチェシヒル大学は活発に交流が続いていることが素晴らしい」と話していました。
本学は令和5年度緊急的文化遺産保護国際貢献事業(専門家交流)「トルコ共和国における歴史的市街地の復興に関する国際貢献事業」を文化庁から受託し、発災から1年後の今年3月に「復興に向けた9つの提案」を発表。さらに令和6年度文化遺産国際協力拠点交流事業「トルコ共和国における歴史的市街地の復興に関する拠点交流事業」を文化庁から受託し、バフチェシヒル大学とともにアンタキヤ旧市街の復興都市デザインを提案する拠点交流プロジェクトに取り組んでいます。