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生活環境学科の多田ゼミの学生たちが、三重県熊野の製材所とコラボし、規格外のハネ材を使った商品開発に取り組んでいます。

2025/04/28

生活環境学科の多田正治准教授とゼミ生が、三重県熊野市の製材所「株式会社nojimoku」とコラボし、製材や木材を加工する際に出る規格外の「ハネ材」を活用して商品開発するプロジェクトに取り組んでいます。

 

株式会社nojimokuは、無垢のヒノキを使ったフローリング材に定評があります。節があったり、色味が強いなどの理由で品質検査でハネられたのが、いわゆる「ハネ材」です。砕いてチップなどに再生されるものの、多くは廃棄されるこの「ハネ材」を有効活用する方法を学生目線で考えようと、今年1月末、当時3年生だったゼミ生9人がnojimokuの製材所を訪問しました。

 

学生たちはフローリング材の板を組み合わせてコンテナに再生する案を事前に考え、設計図と模型を作成。nojimokuでは、木材を自動でカットできる機械(ショップボット)に、持ち込んだ設計データを入力し、パーツを作成しました。

 

学生たちはフローリング材のサネ(溝や突起)を生かし、金具を使わずにパーツを連結する方法を考え、既成の木栓で留め具を作成。11~12個のパーツをだれでも簡単に組み立てられるようにしました。

 

コンテナは幅48センチ、奥行き26センチ、高さ20センチ。ふたはなく、持ち手の面を三角屋根や工場の屋根のようにカットすることで、いくつか並べると、町のように見えるよう工夫しました。ペットボトルやおもちゃの整理に活用でき、上に積み上げて固定することも可能。木の自然な色を生かし、ナチュラルな雰囲気のインテリアを目指しています。

 

活動内容は学生たちが原稿にまとめ、nojimokuのホームページに掲載されています。学生たちは5月にも熊野を訪れ、コンテナの改良に取り組む予定です。多田教授は「持ち運ぶには少々重いため、さらに小型化する予定です。一つ一つ手作りなので、大量に作ることはできませんが、無垢材の良さを感じてもらえる商品になるのでは」と話しています。
 

 

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