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開学以来初めて! 2025年度から卒業式の服装を自由化へ。

2025/05/23

武庫川女子大学ではこれまで制服着用を義務付けていた卒業式の服装を2025年度卒業式から自由化します。全学生でつくる学友会が約1年にわたりアンケートや総会を経て方針を決めました。5月22日から公江記念講堂で行われている袴レンタル学内予約展示会は、袴を選ぶ多くの学生で大にぎわい。赤色の袴を選んだ英語文化学科4年の学生は「友人から服装自由化を聞いてレンタル予約しました。卒業式で袴を着れるのは特別感があっていいですね」、着付けの予約をした教育学科4年の学生は「卒業式は好きな服装で迎えたいと思っていました。袴はなかなか着る機会がないのでうれしいです」とにっこり。入学式や指定の行事等では制服着用を続けます。

 

武庫川女子大学では黒色のタイトスカートまたはスラックスと上着、白ブラウスの制服を定めています。1949年の大学開学以来、1990年までは常時着用でしたが、1991年に行事以外の着用は自由化されました。ただ、入学式、卒業式、学外実習等での着用が指定されており、学生たちは入学手続きの際に購入し、入学式から着用。就活用スーツとしても活用しています。

 

卒業式も制服着用でしたが、式後に行われる謝恩会ではドレス等私服に着替える学生が多くみられ、近年は式後や別日に、袴に着替えてキャンパスで写真撮影する学生が増えていました。このため、レンタル衣装をあっせんする武庫女エンタープライズ(学校法人武庫川学院が100%出資する会社)が2022年度から、指定のレンタル業者ごとに学内に着付けスペースを確保。学内で着付けやヘアアレンジ~返却までできるサービスを始めました。2024年3月の衣装レンタル利用は約740件。うち学内で着付けを行ったのは490件でした。

 

学友会では昨年度、一部学科の幹事から「卒業式の服装を自由化してほしい」という提案を受け、7月に全学生にアンケートを実施。10月中旬までに8割から回答を得ました。「自由化に賛成」が大多数を占めたものの、「制服で列席したい」という声も1割程度みられました。

 

そこで、12月に再度、アンケートを実施。「制服を買う意味がなくなる」「制服があると就職活動などで使えて便利」などの声はあったものの、9割以上が自由化を支持しました。翌1月、公江記念講堂で委員会所属の学生約700人が参加した臨時総会で最終アンケート結果を報告し、過半数の承認を得て「自由化」の意思を確認。1月22日に総務委員会から学長にこれを報告し、了承を得ました。学友会総務委員長の梶原依織さん(日本語日本文学科3年)は「多くの学生たちの協力で服装自由化が実現しました。これを機に、学生が活発に意見を言える学友会にしていきたい」と胸を張ります。

 

対象となるのは現大学4年生と短期大学部2年生から。学友会では5月からポスターを学内各所に掲示したり、SNSや学内オンラインサービスに情報を流したりして学生に周知をはかっています。

 

総務委員会副委員長の森脇一花さん(社会情報学科3年)は「武庫女生としての自覚をもって各自が服装を考えたい」、同、林夏凛さん(看護学科2年)は「今回のことが学生自身が意見を発信する意欲につながれば」と話しています。

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