甲子園浜のプラスチックごみで作るプロジェクト棟の「室名札」。 環境共生学部の学生有志が、ワークショップに参加しました。
2025/06/10
建設工事が進む環境共生学部プロジェクト棟の部屋に掲げる「室名札」を作るためのワークショップが5月、甲子園浜や附属中学校・高等学校でありました。材料のプラスチック板は、プラスチックごみを再生したもの。板に文字を印刷するインクも、植物由来のものを使用します。
学生たちは、5月30日、甲子園浜でプラスチックごみを拾い、それらについた汚れを落とし、再生できるよう水洗い。浜辺には、袋麺や菓子の空き袋、ペットボトルのラベルなどが落ちており、色鮮やかなプラスチックごみは、乾燥させて加工業者に送り、プラスチック板に加工してもらいます。
5月31日には、50種以上もの植物が育つ武庫川女子大学附属中学校・高等学校でのフィールドワークとインク素材になる植物を採取。ワークショップでは、デザイン事務所から植物由来のインクの作り方や、室名札ができるまでの過程を学びました。連日のワークショップは、身近にある環境問題や海洋汚染、環境負荷の少ないものづくりについて知るきっかけになりました。
ワークショップは、本学管財部とプロジェクト棟を設計した東畑建築事務所(大阪市)、室名札の文字デザインを手がけるUMA/design farm(大阪市)が、プロジェクト棟への愛着を深めてもらおうと企画したものです。9月供用開始のプロジェクト棟は、新学部の学びを象徴する建物。自然と調和し、仕切りのない開かれた学び舎で、学部の歴史がスタートします。好奇心旺盛な学生が、地域や自治体、企業と協力しながら、自由な発想で環境問題に挑みます。プロジェクト棟の完成時には、室名札にも、ぜひご注目ください。