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薬学科の吉田研究室が、附属高校3年生を対象に性教育と薬育研究を実施しました。

2025/06/24

薬学部薬学科臨床製剤学研究室の吉田都教授、林紗希助手、原史子助手が6月19日、本学附属高校3年生生徒24人を対象に、「家庭看護・福祉」の授業内で「性+薬育研究」(注)を行いました。

 

授業のタイトルは、「自分らしく生きるために~生と性のおはなし~」。

冒頭で、吉田教授、林助手、原助手から自己紹介があり、それぞれ「自分の性について考えてもらう時間にしてほしい」「少しでも性についての知識を身に付けて、自分の身体が不調になったときにこの授業を思い出してもらえたら」などと語りました。

 

授業は林助手が進めました。近年は、オーバードーズなどの薬物乱用が低年齢化していることから「薬についての正しい知識を身に付けてほしい。薬はきちんと飲めば効果があるんだよ」と呼び掛けました。

さらに、基礎体温計の使い方や、排卵・妊娠では女性の身体はどういう状態になっているかなども話しました。

 

妊娠検査薬や排卵日検査薬の実物を使用した体験学習は2人一組で行い、仕組みや使い方を学びました。生徒からは「この授業は、ぜひ男性にも受けてほしい内容だと感じました」「私たちにとってまだ身近ではない妊娠検査薬や排卵日検査薬を実際に使ってみることができ、とても貴重な体験になりました。将来使う場面が来たときのハードルが少し下がったように思います」「このような貴重な機会をいただき、本当にありがたかったです。私は文系なので、薬学部の先生から直接講義を受けることはないと思っていましたが、附属高校ならではの学びができてうれしかったです」という感想が寄せられました。

 

吉田教授は「若手研究者である林紗希助手、原史子助手のアイデアを取り入れ、昨年度から実施しています。また、附属高等学校と高大連携がしっかりとできる武庫川女子大学だからこそできる連携教育研究活動です。今日の授業をきっかけに、自分の性をしっかりと理解して、性に関わる薬を正しく使用し、自分らしい人生を過ごせるきっかけになれば」と話しています。

 

(注)

臨床製剤学研究室では、薬物乱用が低年齢化していることや緊急避妊薬のスイッチOTC化を国が推進している社会的状況を踏まえ、各年齢層に応じた薬育の必要性を提唱しています。吉田教授は、緊急避妊薬を処方箋なしで薬局で買える「OTC医薬品」とすることに対し、「充分な性の知識を習得しないままに、女性の緊急避妊薬の入手が簡単になるのは、女性にとって危険な可能性があるのではないか」と危惧。薬局薬剤師の経験を持つ林紗希助手から「実際に薬局に緊急避妊薬を求めてきた若い女性の性や薬に対する知識の乏しさに不安を感じた」という意見を聞き、「性+薬育研究」をスタートしました。薬学科の原史子助手も共同研究者として参画しています。

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