図書館セミナー「小説創作超入門講座 No.1 最初の一歩」が中央図書館で開催されました。
2025/06/27
図書館セミナー「小説創作超入門講座 No.1 最初の一歩」が、6月24日、中央図書館のグローバル・スタジオで開催されました。講師は一昨年から図書館での小説セミナーを、4回担当している小説家の松宮宏さんです。
今回のセミナーは、「物語を書くとき何から考えるのか?」という学生からの質問に答える形で始まりました。松宮さんは、資料を示しながら、物語を始める「シーン(視点)」と「ドラマ(こころの動き)」の関係や、よい物語の展開として「キャラクターの『らしさ』を軸にドラマを組み上げること」と話しました。「登場人物の解像度を上げるには?」という質問には「キャラクターの解説書」をつくるための資料や事例を紹介し、気になる主人公にするための視点を示しました。
さらに「起承転結を考える順番は?」「テンポを意識した書き方は?」などの問いには、複雑なストーリーの構造と展開の方法や文章の削り方について、具体例をあげながら解説しました。今回は松宮さんがこれまで参考にしてきた本や、出版社が校閲を行った実際の原稿と出版後の本なども持ち込まれ、学生たちは興味深く手に取っていました。
参加した学生の中には「二次創作に取り組んでいます」「自分のために書いています」と、創作に取り組む人も多く、「実際にやってみようと思うことがありました」「そんな風に書くのかと分かりました」「参考になります」などと話していました。
後期には「小説創作超入門講座 No.2 書いてみよう!ワークショップ<インスタントフィクション>」を開催する予定です。